2009年09月04日

ジャクーが新聞に載ってました!

昨年当店が国内初の販売をさせていただいたブラジル、カモシムオーガニック農園のジャクーコーヒーについて9月3日の朝日新聞に取材記事が出ていました!
カモシムオーガニック農園はブラジルでも有数のリゾート地区であるエスピリトサント州のペトラアズールにあるオーガニック農園です。
当店で以前ご紹介したインドのバルマディー農園などと同じく、世界最高峰のオーガニック農法と呼ばれるバイオダイナミック農法を実践している数少ない農園の一つです。
写真にも出ているオーナーのエンリケ・スロパー氏は地元では有名な富豪家でその遊び心から生まれたのがこのジャクーコーヒーです。
コーヒー好きならインドネシアのコピ・ルアックのことをご存知の方は多いかと思いますが、このジャクーはまさにその鳥版といった感じでしょうか。
記事中にもある下坂農園の姪っ子さんの売り出し中コーヒーカッパーであるマルシアさんも言っておられるように、コピ・ルアックよりもさらに透明感のあるきれいな香味とすっきりとした苦味が特徴ですね。
コーヒーは苦いものと思われている方は多いかもしれませんが、上質ですっきりとした苦味をもっているコーヒーというのは本当に極々一部の高級コーヒーにしたできない芸当なんですよ!深煎りによる苦味とか、インスタントコーヒーなどにありがちなロブスタ種系統の重い苦味とはまったく別物です。
ちなみにコピルアックもバリやジャワ、スマトラなどの地域によってかなり香味に差がありますので一概には言えませんが・・・。
当店ではこのジャクーやジャワ、バリ、スマトラのコピ・ルアック、フィリピンのアラミドなどを取り揃えています。
コーヒー好きなら死ぬまでに一度は試したい逸品と昔から言われるコーヒーです。お試しセットなどもありますので良かったらぜひぜひです!

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2009年04月26日

コーヒー新入荷2種!

ブラジル以外にも新入荷豆がいろいろと届いておりますが、
絶品物2つをご紹介します。

★インドネシア マンデリン・ティムティム
毎年ご紹介している超稀少マンデリン。
「ウマヅラ(馬面)」のニックネームでもお馴染みとなっていますが、スマトラ島最北部・アチェ州タケンゴンで細々と作られている細長い形状の大粒マンデリンで、年間生産量はわずかに1トン程度しかありません。ブラジルの一般的な農家1軒あたりの平均的生産量が50トン程度ですから、品種単位で1トンというのがどれほど希少なものかおわかりいただけるのではないでしょうか。
伝統的な高級産地、トバ湖周辺のマンデリンなどに比べるととても繊細でマイルドな甘みを伴っているのが特徴です。通常マンデリンは中煎り程度にすると独特の鋭い酸味が目立ってしまう場合が多く、大半はフレンチロースト程度のかなり深煎りに仕上げることが多いと思いますが、このティムティムは中煎りでもきつい酸はなく当店では通常のマンデリンよりもワンランク浅い焙煎の中深煎り(フルシティロースト)を基本にご案内しています。マンデリンらしいどっしりとしたボディとマイルドでなめらかな甘さを同時にお楽しみいただけると思います。
今年の当店入荷量は90kgとなっています!

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左がマンデリン・ティムティム、右がマウイのモカです!

★ハワイ マウイ島 カアナパリ農園・モカ・ナチュラル
2年ぶりの入荷となった超小粒モカコーヒーです。
モカというのは品種名というよりは、日本ではエチオピアとイエメンで栽培されているコーヒーの総称として使われています。(「日本では」といったのは、海外ではしばしば「コーヒーそのもの」や「高級なコーヒー」という意味で使われることも多いためです)
このマウイ島産のモカは元々イエメン産のモカがニカラグアやコスタリカの研究所を経由して1980年代後半にハワイ大学、そしてマウイ島にもたらされたもので、おそらく豆の形状からして、イエメンの最高級産地としても名高いイスマイリ渓谷のコーヒーがその源流ではないかと思われます。
まず、その粒の小ささにおそらく大半の方が驚かれるのではないでしょうか。大粒のティムティムと比べたらわずか1/5程度しかありません!しかもきれいにこのサイズで統一されていてその粒よりの姿は壮観でさえあります。イエメンのイスマイリでもこれほど粒揃いのモカは見たことがありません。カアナパリ農園の極めて高い栽培・精製技術を物語っています。
その香味はイエメンのモカとはまた全く別物、濃厚でビロードのような口当たり、非常に甘みが強いのが特徴です。冷めるとすこしスパイシーな本家イエメンモカの血筋も顔をのぞかせてくれます。
イエメンにしても、エチオピアにしてもコーヒーが生まれた本家本元の土地柄、モカコーヒーは気難しく栽培効率も非常に悪い部類に入ります。このマウイモカもしかりで、裏年となった昨年はまったく収穫ができなかったそうです。(原種に近いコーヒーの樹は豊作の「表年」、収穫がほとんどできない「裏年」を交互に繰り返すものがあります。コーヒーに限らず日本でも山栗など、原生種の果樹などにはみられる現象だそうです。)
カアナパリ農園でも極々少量が栽培されているだけですが、どうかこれからも続いてほしいコーヒーの一つです。

2009年04月24日

ブラジル新入荷3品!

ブラジルニュークロップ3種!

★サンターナ農園「カルロス」、カップオブセラード08/09 NO.1
★南原・サンタマリア農園「トゥピー」
★バージングランデ農園「樹上完熟・スーパーボイア」

まずサンターナ農園について、
セラード地区はコーヒー王国ブラジルの中でも最大・最高のコーヒー生産地区とされる地域です。標高1000m前後の高原地帯で、元々は何もない未開の大地でしたが、この30年ほどの間に世界でも最大規模を誇るコーヒー生産地区へと変貌しました。
このセラード地区で毎年開催されるコーヒーコンテスト、カップオブセラードで今年度優勝をさらったコーヒーがこのサンタマリア農園「カルロス」です。
セラード地区のコーヒーは日本人好みの酸味控えめ、香り・コクしっかり目というタイプが多いのですが、まさにこの「カルロス」はその王者たる風格のコーヒーです。
ナッツのような香ばしい香りに満ち溢れ、まろやかでどっしりとしたボディ、それでいて重くなりすぎず、軽やかな余韻を存分に楽しめます。
今回100g650円〜のご案内ですが、コンテスト優勝豆ということもあって、本来はもう少し高い価格でお願いしなければならない予定でしたが、輸出時に農園側の手違いがあった関係で少しディスカウントしていただけることになりました。
この手違いというのは・・・、
ブラジルのコーヒーの多くは「ナチュラル精製」と呼ばれる精製方式をとっており、この「カルロス」も同じです。
(精製方法についての詳細は「月滴庵日記・コーヒーの精製方法について・・・」をご参照くださいませ)
ナチュラル精製を行った生豆には、欠点豆(未熟豆や虫食い豆など)や石・小枝などの異物が混ざっている場合があります。このため、ナチュラル精製のコーヒーは人の手による異物除去(ハンドピック)が必要不可欠となります。通常高品質なコーヒーの場合現地で念入りにハンドピックをしてから輸出に出すのですが、今回は誤ってハンドピックされていないものが積み出されてしまい、日本に入港した後にハンドピックをするということになってしまっておりました。(通常現地でハンドピックされた生豆をさらに私どものような焙煎業者が確認のためにハンドピックを行います。但し、これはあくまでも確認を中心としたもの。焙煎業者自らが念入りなハンドピックをしていることを売りにする業者さんが時々いますが、それは購入している生豆のレベルがあまり高くないことを言っているようなものであったりすることが少なくありません・・・)
サンターナ農園さんも反省しきりで、今回は大幅なディスカウントをしていただけることになったというわけです。(そもそもたっぷり手間隙かけたコストの高い生豆と人件費の高い日本国内でのハンドピックをせざるを得なかったことを考えると少しサンターナ農園さんには申し訳ないような気もしてしまいますが・・・、結果的にはお客様にはお求め安い価格でブラジル最高峰レベルのコーヒーをご紹介できることになりました!)

南原・サンタマリア農園「トゥピー」について、
毎年ご紹介している日系農園、南原・サンタマリア農園から今年は超レア物、トゥピー種のコーヒーをご案内しています。
トゥピー種というのは1920年代にコスタリカで発見されたブルボン種の突然変異種「ビジャサルチ」を元にブラジルで品種改良されたコーヒーです。
コスタリカが世界最高峰のコーヒー生産地としてその名を轟かせていた1940〜70年前後までコスタリカコーヒーの主要な品種の一つになっていたコーヒーですが、病気に弱く生産性が低かったため、1970年以降そのほとんどが他の品種に植え替えられてしまいました。
ブラジルの栽培試験場においてチモール種などとの掛け合わせによって病気への耐性を持ったこのトゥピー種が生まれました。
現在農園を運営されている南原さん(日系2世、創業者の長男さん)は元々カンピーニャスの農業試験場に勤めていた農業技師でサンタマリア農園ではさまざまな希少品種が実験的に栽培されています。このトゥピー種もその一つというわけです。
今回のトゥピー種はブラジルコーヒーらしい香ばしく、まろやかな香味の中にもフルーティーなアロマを兼ね備えていて、このあたりはいかにも中米コスタリカの系統の感じがよくします。
病気にも強く、品質も極めて高いトゥピー種ですが、養分管理が非常に難しく、栽培標高も1000m前後に限定されるなど生産性はあまり高くないようで、残念ながらブラジルでも一般的にはなっていきそうもないそうです。
ちなみに、サンタマリア農園の創業者である日系1世のお父様は今年1月他界されてしまったそうです。日系農園のカリスマ的存在、カルモ・シモサカで有名な下坂氏や当店でも定番のブラジルを代表する老舗農園、レクレイオ農園の故ホアキン氏などとも懇意であったそうです。残された奥様はNHKドラマにもなった「ハルとナツ」のモデルと言われている方です。

バージングランデ農園「樹上完熟・スーパーボイア」
樹上完熟豆というのは、ブラジルでは時々お目にかかるコーヒーの一つです。
コーヒーチェリーは熟すと赤や黄色に色づいて、摘み取り時期を教えてくれますが、それをそのまま放置しておくと、簡単には樹から落ちず、そのまま真っ黒になるまで樹上で熟していってしまいます。
基本的にコーヒーの摘み取り時期として最良なのは赤や黄色にきれいに色づいた時期とされています。樹上で真っ黒になるまで熟したコーヒーチェリーは果皮が乾燥をはじめ、水に漬けると浮いてしまいます。通常このような豆は「ボイア」と呼ばれ、欠点豆に分類されてしまいます。広大な農園である場合の多いブラジルなどでは多くは機械による一斉収穫をしてしまいますが、ちょうど摘み頃のチェリーだけを手摘みなどにしていると、どうしても時期を逃してしまって結果的に樹上で熟しすぎてしまう豆が出てしまいます。そのような豆が「樹上完熟豆」と称して市場に良く出てきたりするわけです。
で、この樹上完熟豆ですが、その多くは完熟とは名ばかりで、実際には過熟のいやな香味を伴っていたりして、期待はずれだったりすることも少なくありません。ただ、中には本当に「樹上完熟」と呼ぶにふさわしいフルボディのどっしりとした味わいと濃厚な甘みを伴ったコーヒーにお目にかかったりします。
樹上完熟でこのようなコーヒーを作り出すことはとても難しい作業。たまたま樹上完熟になった、というようなタイプではまず期待できませんが、今回ご紹介するバージングランで農園では最初から樹上完熟豆を作る目的で特定の農園区画を整備しています。
ブラジルの主力品種の一つ、ムンドノーボ種の中から優良なものだけを選別して固定化したアカイア種を使い、堆肥管理、水の管理などに細心の注意を払って見事な樹上完熟豆を作っています。
バージングランデ農園はイタリア系移民のコンチーニ家が家族で運営しているブラジルでは比較的小規模なタイプの農園。収穫まで時間も手間もリスクも大きい樹上完熟は一般的に敬遠される存在ですが、バージングランデ農園では見事なレベルで栽培をしてくれています。しかも今回はそんな樹上完熟豆の中でも大粒で甘みの強いものだけを選別していただきました。大農園で結果的に樹上完熟になったものとは次元の違うまさに「スーパーボイア」。昨年はイタリアの大手ロースター、イリー社に全量買い付けられて購入することができませんでしたが、2年ぶりにご案内することができました。
※素晴らしく完成度の高かった今回のスーパーボイアですが、販売直後から超人気となり業務用のお客様から全量買い上げをいただいてしまい、現在欠品中となってしまっています。急遽追加し、今回とは別の船便でもうまもなく横浜に入港予定とのことですので、もうしばらくすると再度ご案内が可能かと思います。(輸入ロットごとに品質に違いがある場合もありますので、必ずしもご案内をお約束できるものではありませんので、誠に恐縮ですが予めご了承くださいませ)

2009年01月15日

嗚呼・・・セントヘレナよ・・・

ホームページ上などではご案内いたしておりますが、スーパープレミアムコーヒーの「セントヘレナ」が輸入中止になってしまいました。
昨年ほぼ1年間待ち続け、ようやく年末になって急遽空輸の知らせが届いた時には、まさに「クリスマスプレゼントだ!」と小躍りして喜んだのもまったくのぬか喜びになってしまいました。
個人的にはこの数年間、スーパープレミアムコーヒーの中でも抜群の香味だと思っておりましただけに、空輸可能の知らせを聞くや否や多くのお客様にもご案内をし、結果的に今回ご迷惑をおかけしてしまったことは、本当に軽率で申し訳なかったと反省いたしております。

何故急遽輸入中止になったかといいますと・・・、
単純に豆の品質が悪かった・・・、ということなんですが、これには少しイワクがあります。
単に今年の出来が悪かった、ということではなく、事情はずっと深刻でした。

セントヘレナのコーヒー産業は非常に小規模なものです。島に広がる農園は5軒のみ。全体の出荷量も1tに満たない極めて僅かなものだけです。
もともと、ナポレオンも島流しにされた大西洋の絶海の孤島というロケーション。現在も唯一の定期便が南アフリカのケープタウンだけ、それも月に1回きりという僻地中の僻地です。
慢性的な労働力不足にここ数年の異常気象がさらに追い討ちをかけていたのも事実。世界最高峰の価格で取引されるとは言っても、島のコーヒー産業は必ずしも順調、というわけではありませんでした。
そんな中で島のコーヒー産業の世話役のような立場であったのがデビット率いるヘンリー一家。
なんと、なんと、このデビットが家族共々、セントヘレナのコーヒー産業に投資されていた資金などを持ったまま夜逃げしてしまっていたとのことなんです。w(゜o゜)w
イギリスの会社などが出資してセントヘレナのコーヒー農園の維持や精製所の運営、またデビットの奥さんが運営する島唯一のホテルなどにも資金供給がされていたようですが、それらのお金を一切合財持って行ってしまったようです。
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写真はいずれもデビット・ヘンリー、左は数年前のものでしまった色男でしたが、たった数年で別人のように太り、顔もなんだか悪人顔に・・・

今回の豆は精製途中でそのまま放棄されたような状態で、これまで多くの方に絶賛いただいてきた、「世界最高峰のコーヒー」「ナポレオンも愛したコーヒー」としてご紹介できるような状態ではありませんでした。
どうせ逃げるにしても、最後までちゃんと仕事してから逃げろよ!(-_-#)と怒髪天を突く心境!?ですが、いかんせんいまさらどうにもできるわけでもなく、あきらめる以外ありません。
それよりも、問題はセントヘレナの貴重なコーヒーがいまや存亡の危機に瀕してしまったことです。
イギリスの出資会社が現在島民に農園と精製所の引継ぎを打診中とのことですが、高齢化と労働力不足に悩む島で果たして可能なのか?不安は尽きません。

これまでブログでも度々お話ししたことがありますが、
コーヒーの品種は原種に近いものになればなるほど、鮮烈で素晴らしい香味を発する場合が多いように思います。
今も最高級コーヒーとして扱われるブルマンやハワイ・コナも品種的にはティピカという原種に近いものですし、ブラジルなどの伝統的な香味はやはり原種に近いブルボン種ならではとおっしゃる関係者は少なくありません。
但し、コーヒーの樹は「他家受粉」と言って同じアラビカ種のコーヒー同士であれば、他の品種との間でも受粉して実をつけてしまい、結果として香味の交雑が進んでいってしまうことになります。
ティピカやブルボンと一言で言っても、コーヒーが世界に伝わっていった時と今では当然香味はかなり変化をしてしまっていることが想像される、ということになるんです。
ブラジルなど世界中の大半の農園内では様々な品種のコーヒーが植えられていますし、仮に農園内で単一の品種しか植えていなかったとしても、地繋がりの環境ですから、まったく他の品種の影響を受けないというわけにはまずいきません。
その点、セントへレナのような絶海の孤島というロケーションは他の地域からの干渉を受けることなく、伝えられたコーヒーの性質をそのまま残すことが可能です。まさに「島」という環境はコーヒー豆にとってタイムマシーンのような存在なんです。しかも厳しい島の自然環境はコーヒーを鍛え、収穫量こそ少ないものの抜群の品質を作り出すことにもつながります。
文献によれば、セントヘレナにコーヒーが伝えられたのは1733年、コーヒーがまさに世界に向けて広がり出した極初期の時期であることが分かっています。
おそらく、それ以来、脈々と伝えられてきた非常に貴重なコーヒーがいまや存亡の危機に瀕しています。

いっそ私が行って農園引き継がせてもらえはしないだろうか・・・!?などとふと思ったりもする今日このごろ・・・。
皆さんもセントヘレナ島のコーヒーの火が消えぬよう、どうか祈ってやってください・・・。

2009年01月09日

アグリフォレスト

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

さて、早速ですが今年も新しいコーヒーが続々と入荷してきております。
今回は入荷したての2品をご紹介しいます。

★メキシコ ラ・カバナ農園 OCIAオーガニック 100g550円〜
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1915年創業のラ・カバナ農園は伝統的なコーヒー栽培を頑なに守り続けるメキシコの名門農園です。
現在3代目のアルベルトが指揮を執り、2002年からは評価の厳しいことで知られる
米国のOCIAオーガニック認証も受けています。
現在は80ヘクタールにも及ぶ農園の全てを伝統稀少種のティピカ種にし、さらに高品質を追求しつづけています。
しっかりとしたボディとフルーティーでキリッとしたアロマ、なめらかな余韻。
全てのバランスが極めて高く、この数年の中で扱ったオーガニックコーヒーの中では間違いなくNO.1の品質です。

★東チモール マウビッセ USDAオーガニック&フェアトレード 100g550円〜
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東チモールはインドネシア諸島の東端、パプアニューギニアとオーストラリアに挟まれるように浮かぶ小さな島です。
16世紀からポルトガルやオランダの植民地支配を受け、インドネシアによる武力併合、
独立に伴う内戦と多くの犠牲。特にこの30年ほどは混迷を極めた国です。
そんな東チモールの経済を現在担おうとしているのがコーヒー産業。
もともと熱帯で起伏に富んだ山岳地帯と霧を伴う気候、火山性の豊かな土壌とコーヒー栽培にはうってつけの地理条件。
コーヒー栽培の歴史はまだまだ浅いものですが、日本やオーストラリアの支援などを受け高品質のコーヒーを生産しています。
各国のNGOの支援などもあって、様々な認証制度などを取ることもできていて、
ヨーロッパを中心に大きな反響を得つつあります。
このマウビッセのコーヒーはブルマンも顔負けのマイルド&クリアーな味わい!
余韻にはとても甘いものがあって、これはこの地域のコーヒーに独特なものと言えるのかもしれません。
多くの方に好き嫌いなくご支持いただけるマイルドコーヒーだと思います。


実はオーガニックコーヒーというのは、私達コーヒー屋にとってちょっとやっかいな分野なんです。
「無農薬、オーガニック」というと無条件で「美味しいもの」とイメージされがちですが、実は少し違います。
無農薬で化学肥料も一切使わないオーガニック栽培の環境下では、当然病害虫による被害や養分不足による未熟豆などの混入が出てきます。
オーガニックで栽培したからと言ってそれは美味しい農産物である保証にはなりません。
オーガニックで栽培された農産物が品質としては極めて低レベルなものであったりすることも実は多いのです。
実際に当店でも年間数十種類のオーガニックコーヒーをサンプルとして取寄せますが、
自信を持ってお客様にご紹介できるレベルのものは数種類にしか過ぎないんです。
(ご参考:有機栽培コーヒーを考える@〜D) 

一般的なコーヒー農園の場合、プランテーション式といって農園の全体にコーヒーの苗だけを植えつけていきます。まさにコーヒー畑です。
オーガニック栽培では養分などが不足しがちになりますので、この方式で栽培を続けることはなかなか難しくなります。
よほど念入りな有機堆肥などの管理と病害虫対策を重ねなければ早晩まともな農園管理ができなくなります。
体力のない畑で一旦病気などが広がりだすと、全滅なんてことにも繋がりかねません。
非常に高度で繊細な農園運営が必要とされていきます。

これとは違った方法でアグリ・フォレストと呼ばれるオーガニックの農園運営方法があります。
コーヒーだけでなく、バナナやココア、様々なその土地にあった植物を混成栽培するもので、
コーヒー単体の収穫量は減るものの、継続してオーガニックでの栽培が可能です。
農民にとってもコーヒー以外の収入が時期を変えて期待できる方法でもあります。

コーヒーが主に栽培される熱帯雨林の地域は熱帯雨林のうっそうとした森のイメージとは違い、
実は大変脆弱なものです。土壌の厚さは平均すると10cmほどにしかすぎません。
これは頻繁に降る強い雨が土壌を流してしまうためなのですが、それでもあれほど大きな森や木が育つのは
熱帯の気候の中で極めて早いスピードで世代交代を繰り返す植物を様々な昆虫や菌類が急速に養分へと変えていっているためです。
アグリフォレストの農園はこのような森の循環にできるだけ農園を近づけて運営を行なおうとしています。
まさにアグリ(農業)フォレスト(森)、森の中で行なう農業と言えます。
もともとコーヒーは熱帯雨林の高い樹木などに適度に太陽を遮ってもらいながら育つ植物です。
アグリフォレストの農園ではコーヒーはまさに理想的な環境におかれ、さらに様々な植物が落とす葉などが
虫や菌類によって自動的に有機堆肥として供給されていきます。

今回ご紹介したメキシコのラ・カバナ農園、東チモールのマウビッセ、共にこのいわゆるアグリフォレストを実践しています。
農園の写真をごらんいただくと一目両全ですが、ブラジルなどの整然と植えられたコーヒー畑とは違い、
ほとんど「森」そのまんまの状態であることがお判りいただけると思います。

環境にも、農民にも優しいアグリフォレストの農法、実は最初に手がけたのはブラジルへ移民した
日本の農民達だと言われています。
熱帯雨林の森を切り開き、単一の品目を一斉に栽培するプランテーション型の農法で
病害虫の被害に苦しんだ末、作り出したものだそうで、考え方の基本は
かつて日本の農村に広がっていた「里山」の発想なんだそうです。
日本人の自然と一体となったものの考え方がうまく生かされたのかもしれませんね。
同じ日本人としてちょっと嬉しくなってしまうエピソードです。

2008年11月10日

イエメン モカ ハイマ

イエメンはエチオピアと並びコーヒーの原産地、また世界最古のコーヒー農園のある場所として知られるコーヒーの聖地です。
日本でアラビアというと荒涼として砂漠というイメージがありますが、イエメンは「緑のアラビア」と言われるほど起伏に富み、水資源にも恵まれた国なんです。2000M級の山々が連なり、そのあちこちで山肌に張り付くようにコーヒーの段々畑が作られています。
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(雲海の上、山肌に広がるコーヒー畑)
1000年近く前から脈々と受け継がれてきた先祖伝来の品種と栽培方法が今も頑なに守られています。

ブログでも何度かお話しさせていただいておりますが、「モカ」とは品種や産地の名前ではありません。
かつてイエメン南西部に存在したコーヒーの積出港の名前です。(砂が堆積してしまい港として機能しなくなったため、現在はつかわれていません)
17世紀に入るまで、コーヒーはオスマントルコなど、この地域を支配するイスラム諸国の重要な輸出品であり、苗などの持ち出しは厳禁されていました(16世紀くらいまでコーヒーの国際価格は金よりも高かったそうです!)。唯一の産地であったエチオピア・イエメンで栽培・収穫された全てのコーヒーは唯一の積出港・モカに集められ、そこから他のイスラム諸国やヨーロッパ世界に輸出されて行きました。このようなことから、いつしか「モカ」とはコーヒーそのものを表す言葉として世界に知られていったというわけです。
ちなみに、日本ではモカとは慣習的にエチオピア、イエメン両国で生産されたコーヒーの総称として通用していますが、ブラジルやヨーロッパなどでは今も「コーヒーそのもののこと」または「上質なコーヒー」という意味で使われています。(直火式のエスプレッソ器具で最も有名な商品名に「モカ・エキスプレス」というのがありますが、あのモカもコーヒーそのものを表しているわけですね)
実際にはエチオピアとイエメンではだいぶコーヒーの品種や味わいは違いますし、またエチオピアの中でも東部のハラー、南部シダモ、西部カファ、イエメンでもマタリやイスマイリ、ヤッフェ、ハイマなど様々な産地、そして品種が存在しています。日本でイエメンモカと言えばマタリ!ということになってしまいますが、実際にはイエメンモカにもたくさんのものがあるんです。

この1000年にも渡る長い歴史を持つイエメンコーヒーですが、実は近年とても厳しい状況に置かれてしまっています。
内戦などの影響で国内経済がガタガタになってしまったことをきっかけに、原油高に沸くサウジ、UAE、カタールなど近隣の産油国への出稼ぎが増え、若い労働力が激減してしまっていること、手間のかかるコーヒー栽培よりも簡単で身入りのいいカート(噛みタバコのようなイエメン独特の嗜好品です)への転作が増えていることなどなど・・・。放棄されてしまう畑も多く年々良い品質のものが少なくなってきています。
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(おじさんが持っているのがカート。噛みながらほっぺにどんどん貯めて行きます。左のほっぺがカートでこぶのようにふくらんでいるでしょ!)
砂漠から岩山、深い渓谷、2000M級の山々などが続くイエメンの交通事情は悪く、伝統的な人手だけに頼った栽培、精製方法などもあって、腐った豆や未熟豆などの欠点豆の混入が元々多い地域ですが、ここ最近はさらに悪化してしまっているように感じます。

そんな中で今回久しぶりに良いイエメンモカを入手することができました。
名産地、マタリとイスマイリに挟まれる地域にあたる「ハイマ」という村で生産されたイエメンモカです。
原種に最も近いとされるイエメンモカらしい小粒で不揃いの豆。でも脂肪分をたっぷりとたくわえ、小粒ながらその味わいはなんともグラマラスなものです。
複雑で妖艶、そのアロマの強さは世界のどのような地域のコーヒーも足元にも及ばないのではないでしょうか。
一般的に流通するコーヒーは大粒であるほど上質とされることが多いのですが、コーヒーの味わいと豆の大きさは必ずしも一致しないということを改めて感じさせてくれます。
(コーヒーの豆の大きさによる規格は、コーヒーを国際流通させる上で便宜上作られたものという側面が強く、大粒豆=美味しい豆というわけではありません)
冷めるとこの芳香は甘い余韻へと変化していき、なんとも飽きることがありません。

買いものは春木屋オンラインショップ「月滴庵」へ!
イエメン モカ・ハイマ 中煎り(シティロースト) 100g700円

2008年10月01日

最高の人生の過ごし方〜コピ・ルアック

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ジャックニコルソンとモーガンフリーマンがダブルキャストで主演する映画「最高の人生の過ごし方」。先週くらいからレンタルビデオ店などでも見かけるようになりましたが、みなさんもうご覧になりましたでしょうか?

家族を愛するまじめで心優しい自動車整備士のカーター(モーガン・フリーマン)と、一代で莫大な富を築いた傲慢で孤独な実業家のエドワード(ジャック・ニコルソン)。
そんな対照的な初老の男2人は、ひょんなことから同じ病室に入院、揃って余命6ヵ月の宣告を受ける。
そんな時、カーターはかつて恩師から教わった死ぬまでに叶えたいリスト“バケット(棺桶)リスト”を書き出してみるのだった。
それを見たエドワードはこのアイデアを気に入り、バケットリストを実行しようと、2人で病院を抜け出し人生最後の旅に出るのだが・・・。

ざっとこんなお話しの展開なのですが、ジャックニコルソン演じるエドワードがこよなく愛するコーヒーとしてなんと当店でも人気の「コピ・ルアック」が登場します。

コピ・ルアックは主にインドネシア各地でジャコウネコ(ルアック)が完熟したコーヒーチェリを食べ、糞として農園に落としていったコーヒー豆から作られると〜〜〜っても珍しいコーヒーです。
(「糞から取り出す」と言っても私達が見るコーヒー豆の状態ではなくさらに堅いカラに覆われた「パーチメント」という状態です。コーヒー豆は梅干で想像していただくと分かりやすいのですが、梅干の果肉を食べた後に残る種を割るとその中にさらに食べられる部分「天神さま」がありますよね、あれが私達の見るコーヒー豆の部分と思っていただければいいと思います。なんか例えがちょっと変ですが・・・)
ジャコウネコが最上級の完熟豆だけを選んで食べること、体内の様々な酵素による影響でコーヒーに独特の香味がプラスされるなどといわれていて、世界で最も珍重されるコーヒーの一つとなっています。
価格も一般のコーヒーとは別格で生豆の業者間取引ではキロ300ドル以上が普通で人気の高いロシアでは高級レストランなどで1杯7000円!以上で普通に販売されています!!

生まれも取引価格も別世界のコーヒーですので、TVやドラマ、映画などで紹介されることもあるのですが、記憶に新しいところでは、2006年公開の「かもめ食堂」でもこのコピ・ルアックが登場しました。
今回このコピ・ルアックが「最高の人生の過ごし方」の中でどんな風に飲まれるのか、ぜひご覧になってみてください。

ちなみに、コピ・ルアックとお仲間の動物の体内を通過したコーヒーを当店ではいくつかご案内しています。
フィリピンで同じくジャコウネコの仲間アラミドがアラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種といわゆる世界の3大品種のコーヒーをミックスして提供してくれる「アラミドコーヒー」。
もう一つ、ブラジルのカモシムオーガニック農園でキジの仲間の鳥、ジャクーバードがオーガニックコーヒーから提供してくれる「ジャクー」と3種類ご案内しています。
この中で、ジャクーについてブラジルのTV局で取材した映像を入手することができましたので、良かったら覗いてみてください。
当たり前ですがポルトガル語のため何を言っているのかさっぱりわかりませんが、ジャクーの落し物がどんな風に落ちているのかなどなかなか見ることができない映像も出てきます。「最高の人生の過ごし方」も紹介されていたりしますので、ご興味ある方はぜひ!
http://video.globo.com/Videos/Player/Noticias/0,,GIM885363-7823-CAFES+ESPECIAIS,00.html

コピ・ルアック、アラミド、ジャクーお試しセット!
各50g 通常5,250円を4,200円です!

世にも珍しいゲイシャのナチュラル!

コスタリカ ディベルサ農園 ゲイシャ ナチュラル
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ゲイシャ種はエチオピア原産の超希少種コーヒー。栽培効率が悪く世界的にほとんど注目されることのなかったコーヒーですが、この数年パナマでの大ブレークをきっかけに一躍トップクオリティコーヒーの一つとして、コーヒー業界では知られるようになっています。

今回ご紹介するディベルサ農園はパナマとの国境沿いにある農園で、世界自然遺産ラ・アミステッド国際公園に隣接しています。
パナマにしてもコスタリカにしてもブラジルを除く中南米コーヒー生産国の大半はコーヒーチェリーの果肉を水洗によって取り除くフルウォッシュドと呼ばれる精製方法を取っていますが、今回のこのゲイシャ種はなんと天日でチェリーの果肉がカラカラになるまで乾かして仕上げるナチュラル精製によって作られています。
この地域で、またゲイシャ種でナチュラルというのは極めて珍しいというか、ほとんど世にも珍しいという世界のもの!
ナチュラル精製は時間がかかり、しかも雨にぬらさず、絶えず良い状態で仕上げていくのは大変手間がかかります。
ただ、丁寧に仕上げたナチュラル精製には独特のコクと甘味が備わっていて、非常にリッチなタイプのコーヒーに仕上がります。

パナマのゲイシャ(もちろんフルウォッシュド)は浅煎りにすると「レモンジュースのような」と呼ばれるほど鮮烈な酸味が特徴ですが、このコスタリカ・ディベルサ農園のゲイシャ(ナチュラル)は驚くほどマイルドでまったりとしたコクに溢れています。
同じゲイシャでも栽培環境が少し変わっただけ、また精製方法の違いでここまで変わるのか!と驚かされます。

ゲイシャらしくフルーティーできれいなアロマはそのままに、まろやかでなめらかなコクが非常に印象的です。
なんと日本では本邦初公開!当店だけのご紹介なんです!!

ちなみに、このディベルサ農園の共同オーナーでもあるゴンザレス氏(冒頭の写真がゴンザレス夫妻)は当店でも色々とお世話になっている大変優秀なコーヒーハンター(生豆買付人)でもあります。
このディベルサ農園では、ゴンザレスが世界中から集めてきた貴重なコーヒーを数多く育てており、今後の展開がとても楽しみな農園なんです。
コスタリカのディベルサ農園、これからちょっと注目しておいた方がいいかもしれませんよ!!

コスタリカ ディベルサ農園 ゲイシャ ナチュラル
中浅煎り ハイロースト 100g 1200円

やっと入荷! エチオピアモカ イルガチェフェ イディド ナチュラル

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(アフリカンテーブルの上で天日干しされるエチオピア最高峰のチェリー達)

農薬問題で年初からゴタゴタが続き、実質的に輸入ができなくなっていたエチオピアコーヒーですが、先日ようやく本年度産のものを入手することができました。
大半の輸入業者が通関をあきらめる中、なんとか入荷させることができました。
JAS認証のオーガニック物ですので、本来農薬検査などそもそも関係ないはずなのに、そんなものまで、フタをあけて見なければ通関を通るかわからない!?なんて、どう考えてもおかしな話しなのですが、それが現実。昨今の食の様々な問題からしてやむを得ないのかもしれませんが、早く通常の状態に戻って欲しいものです。

さて、今回入荷したのは、エチオピアモカの中でも最高級とされる、南部イルガチェフェ、イディド地区のナチュラル精製物です。

世界中には素晴らしいコーヒーがたくさんありますが、この香味はこの地域独特、他では決して味わえないもの、なんていうのがいくつかあります。
インドネシアのマンデリンや、パナマのゲイシャ、イエメンのモカや、そして今回のこのエチオピア南部イルガチェフェのコーヒーもまさにそんな特殊なコーヒーの中の一つです。
南部イルガチェフェは花や柑橘系のとてもきれいなアロマに特徴がある、世界でも屈指の酸味系コーヒーの代表的産地。この美しい香味は
一旦はまってしまうと、もうほとんど中毒症状のように離れられないものです。

エチオピアのコーヒー規格は通常G-2というものが最上級なのですが、
このイディドの豆はめったに出回らないその上のG-1!
その超貴重な豆をアフリカンベッドという網台の上で丁寧に天日乾燥をさせるナチュラル精製で仕上げています。
南部エチオピアでは水洗いによるフルウォッシュド精製が一般的で、またこの精製によって高い品質を維持している側面があります。
同じエチオピアでも東部のハラーはナチュラル精製。ただイディドとは違い地面に直接チェリーを広げて乾燥させているため、醗酵匂が付いてしまったり、石などの異物が混入してしまったり、またそもそも未熟豆などの混入がおおかったりします。ハラーは一般的にG-3クラス以下がほとんどです。
G-1クラスの豆を丁寧にナチュラル精製で仕上げた今回のイディドはエチオピア・モカの中でもかなり異質のコーヒーかもしれません。
フルーティーで凛としたイルガチェフェならではのシトラスフレーバーと最高級のハラーでもなかなか味わえないような熟成、濃縮をされたような複雑なコクと豊かなボディが共存しています。
まさに最高級のイルガチェフェ豆と丁寧なナチュラル精製の賜物のようなコーヒー!
ただでさえ超品薄状態のエチオピアモカの中にあって、これはまさに奇跡的なコーヒーと言えます!
今年はここまで様々な良いコーヒーの入荷に恵まれてきていますが、
今回のイディドはさらにお勧めです!
こんなモカはめったに飲めるものではないと思います。

お買い物は春木屋ネットショップ「月滴庵」へ!
エチオピアモカ イルガチェフェ イディド ナチュラル
中煎り(シティロースト) 100g 600円

2008年08月21日

新入荷スペシャルティーコーヒー

ブログもすっかりご無沙汰してしまってますが、
飛び切り素敵なコーヒーが色々と入荷してきていますので、少しご紹介を・・・。

グァテマラ ラス・デリシャス農園 パカマラ種 中煎りシティロースト 100g 460円
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パカマラはエルサルバドル原産の大粒希少種。甘く滑らかな質感に定評のある高級品種ですが、近年お隣のグァテマラ、特にヌエボオリエント地区で生産されるパカマラ種が注目を集めるようになってきています。
この地区で作られるパカマラはとてもフルーティーなアロマをまとっていて、同じ品種でも栽培地域によってこんなにも違うのか!と驚かされるような仕上がりなんです。
それだけでなく、このパカマラ隠し芸があるんです。
ホットでもとても美味しいのですが、実は冷めると断然美味しくなります。
アイスコーヒーと言うと普通深煎りのコーヒーを思い描く方が多いと思いますが、このパカマラは中煎りで、しかも抜群にアイスコーヒーとして向いているコーヒーなんです。
アイスにするとホットの時よりもさらにフルーティーでなめらかな甘さに満ち溢れた感じになります。
ホットで抽出する時よりも1杯余分に粉を使い、抽出したてを氷を入れたグラスで急冷させてあげてください。まるで搾りたてのフルーツジュースのようなアイスコーヒーが出来上がります。ミルクもガムシロップも必要ない、ピュアなアイスコーヒーとしてこの夏最大のお勧めです。


パナマ ベルリナ農園 グラン・レゼルバ ティピカ種 中煎りシティロースト 100g 600円
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ベルリナ農園は1908年創業以来100年の歴史を持つ老舗。90年代後半以降、アメリカを中心に急速に高まったスペシャルティコーヒー人気を背景にその名声が一気に知られるようになりました。97年にはSCAA(米国スペシャルティコーヒー協会)べストオブパナマ受賞以来数々のコンテストなどで優勝し、パナマスペシャルティコーヒー界の草分けとなっています。
例年とびきり上質な伝統的希少種のティピカ種を作っていますが、今年入荷したグランレゼルバはいつもとはちょっと違います!
通常はフルウォッシュドと言ってコーヒーチェリーの果肉を水洗除去したのち、残った果肉のぬるつきをやはり水洗処理で洗い落としてから天日乾燥させていますが、このグランレゼルバは、果肉のヌルツキが残った状態で天日乾燥させるパルプドナチュラルという精製方法をとっています。さらにその後特別な保管庫で約3ヶ月間じっくりと乾燥をかけて仕上げています。
その味わいはグランレゼルバの名にふさわしく、どっしりとしたフルボディに甘くクリーミーな口当たり、高級赤ワインのようなアロマが際立っています。パナマなど中米産のコーヒーの香味としては非常に珍しいもので、どちらかというと、最高級のイエメンモカなどに近いものを感じます。時々高級コーヒーの中で「ワイニーな」(高級赤ワインのような)と表現されるものがありますが、これはまさに「ワイニー」なコーヒーです。


コスタリカ ブティックコーヒー ミゲルファミリー ティピカ種 中煎りシティロースト 100g500円
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個人的にはここ数年の中で1・2番目に好きなコーヒーです!
コスタリカのコーヒーって、日本ではそんなに評価されていないというか、あまりピンとこない印象をお持ちの方って多いんじゃないでしょうか?実は私もそんな一人でした。
でもね、実は1930年代までコスタリカは世界最高峰の高級コーヒー生産国だったんだそうです。第二次世界大戦による混乱とその後の労働争議などの影響でコーヒー生産国としての地位を大きく下げてしまいましたが、現在でも一部の生産者は当時と変わらない 伝統的な品種と栽培方法で高品質なコーヒーを生産しています。
これらのコーヒーは通称「ブティックコーヒー」と呼ばれ小農家が栽培から精製まで一貫して行うスタイルで生産されています。なんで「ブティック」なのか?って不思議に思っていろんな方に聞いてみたんですが、「ブティックのような小さな単位で作るから」「高級ブティックに飾られるくらい高級だから」「昔パリの高級ブティックで販売されたことがあったから」など諸説あってはっきりとしません。
語源の話しはともかくとして、今回のミゲルファミリーもまさにそんなブティックコーヒーを作る農家。コスタリカでは今やめったにお目にかかれなくなった原種品種、ティピカです。明るく華やかな柑橘系のアロマと甘くまろやかな口当たり。これこそかつて世界を魅了したコスタリカのブティックコーヒーです!


ブラジル ダテーラ農園 リザーブ 中煎り シティロースト 100g600円
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世界のコーヒー業界の頂点に君臨する農園「ダテーラ」。先ごろ行なわれたWBC(世界バリスタ選手権)2008の決勝進出者6人中なんと4人がこのダテーラ農園のコーヒーを使用しました。世界中のトップバリスタに愛され、いまやゆるぎない地位を築いています。
東京ドーム1400個以上!にも及ぶ広大な敷地を持つ世界でも有数の灌漑農園ですが、レインフォレスト、ウツカペ、IFOAMなどの認証を持ち、世界で初めてISO14001も取得。自然環境にも十分配慮された持続可能な農園経営を行なっています。
農園は64の小農園、さらにそれを3000以上の区画に分け、衛星GPSを使いコンピューターで管理、いつ、誰が、どの区画でどのような作業をしたのかまで細かく記録し、栽培に役立てています。
また、ペンタシステムと呼ばれる栽培から精製、特殊真空パッケージに渡る一連の生産管理システムは画期的なもので、特許も保有、ブラジルのコーヒーコンテスト上位入賞豆にこのシステムが導入されたり、オーストラリアなどの高級コーヒー生産者にも導入されるなど、ちょっとしたブームを巻き起こしています。
ダテーラ農園が面白いのはそれだけではありません。普通どの農園も品種ごとの出荷や区画ごとの出荷などは行ないますが、ダテーラ農園は農園内の様々な区画のコーヒーを自社内でカッピング(味見)し、毎年20数種類のブランドとして出荷しています。このブランドはなんとそれぞれ「毎年同じ味」であることが保証されているんです。コーヒーは農産物である以上、たとえ同じ農園、同じ品種であっても毎年その味わいは変化します。ある意味、ワインのようにそれが面白みでもあったりするのですが、超巨大農園であるダテーラは、自らの規模を生かし、なんと農園単位で複数のブランドを作り、農園内の生豆ブレンドによって毎年同一の味わいを作り出すという離れ業をやってのけているんです。使われている品種はブルボンを筆頭にムンドノーボ、カツーラ、カツアイなど約7種類。一つの農園が毎年高いレベルで同じ香味を保証するということはこれまでには全く考えられなかった取り組みです。
今回ご紹介するリザーブはそんなダテーラ農園の作り出すブランドの中でも最高級の品質を誇る銘柄です。特別に選ばれた区画で3年以上の綿密な土作りから行なわれる特別栽培品です!
コーヒーチェリーをそのままカラカラになるまで天日乾燥させるブラジルの伝統的な精製方法「ナチュラル」の最高峰です。
抜群にクリーミーな口当りと 甘く香ばしいアロマはまさにブラジルコーヒーの頂点と言ってもいいかもしれません。


パプアニューギニア マダン農園 ブルマン 中煎り シティロースト 100g460円
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パプアニューギニアでは1930年代にジャマイカ・ブルーマウンテンの苗が持ち込まれコーヒーの栽培が始まりました。
起伏に富んだ地形、豊富な雨と霧に包まれる環境はコーヒー栽培に理想的で、非常に上質なコーヒー産地として知られています。ヨーロッパ、特にドイツなどでは非常に高い人気が高く、プローサ農園やシグリ農園など世界的にも著名な大農園も数多くあります。
このマダン農園のコーヒーは、ブルマン由来のパプアニューギニア産らしくとてもバランスのとれた仕上がりが特徴です。
シャープなボディにすっきりとした口当たり、フルーティーなアロマがあり、ビターチョコレートやキャラメルのような甘い余韻が特徴。
本家ブルマンもタジタジと言ったら言い過ぎ!?

2008年05月22日

ザンビア ルピリ農園

★ザンビア・ルピリ農園★ 中深煎り 100g 460円
http://www.harukiya.com/product/328
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コーヒーチェリーを摘むベンバ族の女性

ザンビア、アフリカ中南部に位置する内陸の国。
世界3大瀑布の一つ、ビクトリアの滝も流れる秘境の国です。
このザンビア、少数民族ベンバ族の運営するルピリ農園から、素晴らしいコーヒーが届きました。
品種は不明。1950年代にタンザニア、ケニアなどからコーヒーの種が持ち込まれたとのことですが、
詳細はわかっていません。粒揃いの大きな豆面、コクの強いフルボディの味わいは、
ケニアなどで細々と栽培されている古典的なブルボン種、フレンチミッションに近い感じがします。
サンプルを取寄せた時は、実はあまり期待はしていなかったのですが、
焙煎、テイスティングをして驚きました。これはかなりの掘出し物だと思います!

近年、アフリカではとても品質の高いコーヒーを生産する国、地域が増えています。
原産国エチオピア、古くからの名産地、ケニア、タンザニア以外でも、
ルワンダやマラウィ、そしてこのザンビアなどの品質向上は目覚しいものがあります。
また、西アフリカなどでは、伝統的に低品質のロブスタ種が主に栽培されてきましたが、
一部では上質なアラビカ種のコーヒーも作られているようです。
今後はますます、アフリカのコーヒーから目が話せなくなりますよ〜〜!!
ちなみに、西アフリカのカメルーンからも上質なコーヒーが近日届く予定です!
(現在船の上、マラッカ海峡あたりらしいですが・・・)

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ザンビアといえばビクトリアの滝です。
現地の言葉で「モシ・オ・トーニャ」雷鳴の轟く水煙という意味、なるほどスケールが大きすぎて滝に見えませんね・・・。

マラウィ フォカ・チビ

★マラウィ・フォカ・チビ★ 中煎り 100g 460円
http://www.harukiya.com/product/326

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毎年この時期にご紹介しているマラウィが今年も届きました!
でも、今年はいつもとちょっと違います。
マラウィと言えば「ゲイシャ種」ですが、今年はあえてゲイシャ単一ではない他の品種も混じった
ミックスのコーヒーを買付けました。
ゲイシャが30%くらい、残りはブルマン(ティピカ)、ブルボンなどの品種が含まれています。
マラウィ北部、ニイカ国立公園の2000M級の高地で栽培されているコーヒーで、
しかも、とても小粒なコーヒー達なんです。
一般的にコーヒーは大粒でそろっている方が上等なものとされますが、
栽培環境の厳しい土地で育つ小さな粒のものや大きさの不ぞろいなものなどでも、
時としてとびっきりの香味を持つものが少なくありません。
絶海の孤島で育つコーヒーがとびきりのコーヒーになるのも基本的には同じ理由だと思います。
ブログなどでも度々例えとしてご紹介してますが、高級トマトを作る方法の一つとして、
水や肥料をギリギリまで少なくして栽培することとも基本的には同じだと思います。
このマラウィのチビ豆コーヒーは、まさに同じように厳しい環境で育ち、
とびっきりの香味を身に着けてきたコーヒーだと思います。

ゲイシャ種について〜
芸者じゃありません(^-^;)
エチオピア原産の原種コーヒーの一種で、原産地の山の名前からゲイシャと呼ばれています。
このゲイシャ、栽培効率がすこぶる悪く、どの国でもほとんど見向きされなかった品種ですが、
中米パナマでの大ブレークを機にマラウィのゲイシャにも世界的な注目が集まるようになりました。
パナマのゲイシャは「レモンジュースのような」と言われるくらい酸味に特徴のあるコーヒーですが、
マラウィのゲイシャはフルーティさとまろやかなコクの共存するマイルドなタイプです。

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なぜかマラウィでブレイク中の日本人歌手、ヤマダコウヘイさん!

マンデリン ティムティム

★インドネシア マンデリン・ティムティム★ 中深煎り 100g 600円
http://www.harukiya.com/product/325

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インドネシア、スマトラ島で栽培されるコーヒー「マンデリン」。
一言でマンデリンと言っても、実はかなりたくさんのマンデリンがあります。
一般的に高級品種とされているのは中部、リントン・ニフタ地区で作られるものが多く、
品種的にはラスナ、アテン、ジュンベルなどが名実共に有名です。
今回ご紹介するティムティムは北部アチェ州、タケンゴン村で栽培されています。
アチェのマンデリンは歴史は古いものの、政情不安や栽培量の少なさから
あまり紹介されることのなかったものですが、非常に質がよく、ここ数年注目されています。
ティムティムは品種の名前で、非常に細長く大粒の特徴ある豆です。
詳しいことは不明ですが、一説には17世紀にオランダがエチオピアからインドネシア、
ティモール島に持ち込んだコーヒーの生き残りとも言われています。
エチオピアと言えば、東部ハラー地区では伝統的に「ロングベリー」という言い方をしますので、
もしかすると当時のモカ・ハラー・ロングベリーの一種だったかもしれませんね。
味わいはやはりマンデリンらしい、フレーバーですが、他のものと比べると極めてマイルドです。
マンデリンは深煎りのフレンチローストにする場合がほとんどですが、あえて今回はワンランク浅く、
中深煎りのフルシティーローストで仕上げることにしました。
独特のマンデリンフレーバーはそのままに、ほんのりと甘味の乗ったティムティムならではの
香味をぜひお試しください!!

ちなみに、このアチェ州、タケンゴンの山の上からとても小粒のコーヒーが届く予定です。
品種はアテンで、通常はかなり大きめのコーヒーですが、マラウィのチビ豆と同じく、
高地の厳しい環境が珍しい小粒のマンデリンを作り出したようです。
味わいはとてもフルーティでこれまたかなり「レア」なマンデリンだと思います。
お楽しみに!!

2008年05月21日

ブルーマウンテン アビーグリーン農園

★ブルーマウンテン アビーグリーン農園★ 中浅煎り 100g 1,600円
http://www.harukiya.com/product/331
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(農園で働くお兄さん!ちなみにレゲエ歌手ではありません・・・)

言わずと知れたコーヒーの王様「ブルーマウンテン」。
偽物が多いことでも知られ、実際にはなかなか上質なものが少ないのも事実。
また淡い香味が特徴でもあるため、ある意味コーヒーのトレーニング!?を
積んだ方でないとなかなかその良さがわかりにくい銘柄でもあります。
今回はブルマン生産地区の中でも最上級とされているセントアンドリュー地区の
最上部に位置するアビーグリーン農園のブルマンです。
当店で普段ご紹介している銘柄にはブルマンの半額以下で同等クラスの香味を持つ
コーヒーがたくさんあります。そんなことから、当店のお客様の中には
「あえてブルマンは飲まない!」という方も多いかと思います。
でも、あえて今回ブルマンをご紹介させていただきたいと思いました。
ブルマンは世界中のコーヒーフリークが結局最後に行き着くコーヒーとも言われます。
淡く透明感溢れる香味の中に完璧と言われる酸味、甘味、コク、余韻のバランスがある、
とされています。
上質なコーヒーを飲めば飲むほど、ブルマンの凄さを感じることができるはずです。
本物のブルマンを再認識する機会もたまにはあってもいいかな?と思い、
今回ご紹介させていただきます。

ブラジル 南原サンタマリア農園・ボルボン

★ブラジル 南原サンタマリア農園・ボルボン★ 中煎り 100g 460円
http://www.harukiya.com/product/287

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(チェリーの自動摘み取り機!中央の空いている部分にコーヒーの樹を丸ごと通してチェリーを摘み取ります。広大なブラジルならではの豪快な光景です!!)

今年は日本からブラジルへの移民100周年、日本ブラジル交流年にも当ります。
そんな2008年を記念して、今年当店では日系ブラジル人の方々が経営する農園のコーヒーを、
特集としていくつか取り上げてきています。
今回はその第3弾。
モジアナの名門、カルモシモサカで有名な下坂農園のお隣、南原家が経営する
サンタマリア農園「ボルボン」のご紹介です。
ボルボンとはポルトガル語読みの「ブルボン種」のこと。
今ではブラジルでもブルボンという言い方の方が一般的のようですが、
昔気質のコーヒー職人は今も「ボルボン」と言うのだそうです。
南原農園開園以来の伝統的なコーヒーに敬意を表し、当店でも「ボルボン」と呼ぶことにいたしました。

ちなみに、南原家のおばあちゃん、昨年NHKで放送されたドラマ、「ハルとナツ」のモデルとも言われている方だそうです。
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グァテマラ ラ・ホヤ農園

★グァテマラ、ラ・ホヤ農園★ 中深煎り 100g 460円
http://www.harukiya.com/product/330
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グァテマラ最大の名産地アンティグア。
そのアンティグアでも屈指の名農園、ラ・ホヤ。
ラ・ホヤとは「宝石」という意味。火山性のゴツゴツとした岩肌が所々表れ、
急峻な斜面の原生林で形成された農園の風情は宝石とはちょっとかけ離れた感がありますが、
肥沃な土壌と乾燥した高地の厳しい環境はまさに「宝石」の名にふさわしい
見事なコーヒーチェリーを生み出しています。
昨年のアンティグア・コーヒーコンテスト第2位、やはり昨年のSCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)
主催のブレンドコーヒーコンテストでもこのラ・ホヤを使ったコーヒーが優勝しています。
フルーティーなアロマとまろやかなマウスフィール、グァテマラコーヒーの真骨頂だと思います。

余談ですが、
よくコーヒーの生産地で「火山性の肥沃な土壌」という言葉を耳にすることがあります。
今回のグァテマラ・アンティグア地方もそうですし、有名なハワイのコナコーヒーもまさにこれに当ります。その他世界中でこの「火山性の肥沃な土壌」で栽培されているコーヒーが多いのです。
日本で火山性の土壌というと、栄養分が少なく、保水力のない非常に農業には向かない土地、という意味になるかと思いますので、以前からなんだかとても違和感のあるフレーズでした。
色々と調べてみますと、確かに日本の火山性土壌は栄養分の乏しい人の手入れがないと作物の育ちづらいものですが、火山の種類によってはとても豊かな火山性土壌を作り出すものも多いのだそうです。
コーヒーなどのフルーツ類は基本的に水はけの良い土地の方が栽培に適していますので、栄養分やミネラルの豊かな水はけのよい火山性の土壌は、まさにコーヒー栽培にうってつけの土地、ということになるようです。

コロンビア メサ・ド・デス・サントス農園

コロンビア、メサ・デ・ドス・サントス農園★ 中深煎り 100g 460円
http://www.harukiya.com/product/329
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(整然と植えられたコーヒーの樹と丁寧な日陰栽培用のシェードツリー、中央は農園主オズワルド氏)

JAS、USDA、バードフレンドリー、レインフォレスト、
なんと4つのオーガニック基準を満たす稀有の農園。
コロンビアはおろか、世界で最も先進的な管理をしている農園と言っても過言ではありません。
世界中のコーヒー関係者が1年を通じて農園の視察に訪れ、農園主のオズワルド氏は
SCAA(米国スペシャルティコーヒー協会)の農園経営に関するセミナー講師も務めています。
伝統的に「コロンビアマイルド」と呼ばれる高品質コーヒーの生産地であったコロンビアですが、
生産効率の追求が度を越してしまった結果、良い豆を捜すのがとても難しい地域になってしまいました。
そんな中で、このメサ・デ・ドス・サントス農園の取り組みは、
高品質なコーヒーの生産と経済効率、そして持続可能な農園経営という難しい問題に対して、
コロンビアだけでなく、世界中のコーヒー関係者に多くの示唆を与え続けています。

2008年04月09日

日本初公開! ブラジル カモシム農園 ジャクー

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スーパープレミアムコーヒーに新しい仲間が加わりました。
ブラジル カモシム・オーガニック農園のジャクーです!

このジャクー、かなりレアなコーヒーなんです。
なんと言っても、日本でご紹介するのは今回、当店は初めてと思います。

このコーヒーは当店でも以前からご紹介している、「コピ・ルアック>」
アラミドコーヒーのジャクーバード版!

ジャクーバードというのは、ホウカンチョウ科の鳥で、日本でおなじみの鳥で言うと、キジの仲間になります。
このジャクーバードはあまり空を飛び回ることをせず、一定の地域に定住!?しながら森の果実などをついばんで暮らすのだそうです。
自然環境をできるだけそのまま残してオーガニック栽培をしているカモシム農園でも以前から多数のジャクーバードが住み着いており、良質のコーヒーチェリーだけを真っ先に食い荒らす困った存在だったのだとか。
そんな中で、このジャクーバードが食べた上質なコーヒーチェリーの実、つまりコーヒー豆が彼らの落し物(要するに糞ですな・・・)として農園のいたるところに落ちているのを見たオーナーのエンリケ氏は、
これはひょっとして、かの有名なインドネシアなどで作られている「コピ・ルアック」などと同じではないのか?と思い立ち、その落し物を拾い集めて洗浄、精製してコーヒーにした、というわけです。
彼の狙い通り、出来上がったコーヒーは透明感溢れるとてもきれいな香味で、まさにコピ・ルアックと同系統のコーヒーと言っていい仕上がり!
噂が噂を呼んで、アメリカやヨーロッパの一部の高級コーヒーマーケットでその名が少しづつ知られるようになってきています。

コピ・ルアックやこのジャクーにしても、動物の体内を通過して糞として落とされたものを精製ひしたコーヒー、というと、ちょっとグロテスクでゲテモノのように思われる方も多いかもしれません。
確かにあまりきれいなイメージではありませんよね・・・。
でもね、この種のコーヒーは昔からとてもきれいな香味を持つコーヒーとして珍重されてきていまして、「コーヒー好きなら死ぬまでに一度は味わいたい幻のコーヒー」と言われてきた貴重品なんです。
現在でも、アメリカ、北欧などではとても人気が高く、100g数万円で販売されることも少なくありません。モスクワでは高級レストランなどで1杯約7000円の値段が付くそうです。
動物の本能として、最も良質な完熟のコーヒーチェリーを選んで食べること、体内の酵素などが作用して一種の熟成が進むことなどがこの種のコーヒーが素晴らしい香味を出す要因なんだそうです。
糞から取り出すと言っても、コーヒーの実はパーチメントという固い殻に包まれています。ぎんなんの実を想像していただくと分かりやすいと思います。その固いからの状態のものを取り出し、丁寧に洗浄します。その後、脱穀してコーヒーの生豆を取り出し、さらに200度以上の熱を加えて焙煎してコーヒーになるわけですから、衛生的な問題はまったくありません。

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農園主のエンリケ氏は有名な富豪さんらしく、いわばコーヒー農園の経営は趣味の延長線上のものなんだとか。
ブラジルにおける一般的な農園運営のコスト管理などを当てはめていたらこのジャクーはまず生まれなかったと思われます。
悪く言えば、お金持ちの道楽が生んだコーヒーといえるのかもしれません。
でも、ちょっと飛びぬけた商品というのはそんな飛びぬけた人達の気まぐれなどから生まれることも多いのかもしれませんね。

さて、このジャクー、今回日本では当店が初めてのご紹介となります。
発売を記念いたしまして、同様の製法で作られている、インドネシア・ジャワ島のコピ・ルアック、フィリピン・ルソン島のアラミドと飲み比べセットも作りました。お値段もお得な設定にいたしましたので、ぜひこの機会にそれぞれの味わいをお試しになってみてください。
同様の製法と言いましても、コピ・ルアックはアラビカ種限定のとてもきれいな香味、アラミドはアラビカ種にロブスタ種、そして非常に珍しいリベリカ種のミックスによる複雑な香味、そしてジャクーは世にも珍しい鳥さんの作り出す美しい香味とそれぞれ異なった味わいを楽しむことができます。
世界広しと言えど、このような飲み比べセットはめったにお目にかかれないと思います。

お買い物は・・・
 春木屋オンラインショップ「月滴庵」へ!
ブラジル カモシム・オーガニック農園 ジャクー
 100g 3500円  200g 6000円

ジャクー・コピルアック・アラミド飲み比べセット
各50g合計150g通常価格5250円を20%OFF 4200円 

ネパール ベグナス スーリャ

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ネパール、ヒマラヤの名峰、アンナプルナ山の麓から素晴らしいコーヒーが届きました。いわゆる南回帰線から北回帰線までのコーヒーベルトからは大きく外れますが、ヒマラヤの壁とモンスーンの湿った空気が温室のような効果をもたらし、素晴らしい香味のコーヒーを作りあげています。 農薬も化学肥料も使わない農民たちが作った言わば天然の自然栽培です!
(貧しくて使えないといった方が適切かもしれませんが・・・)
 (※有機栽培認証機関の認証などは受けていません)

ネパールには1940年代にビルマ(現ミャンマー)経由でコーヒーが持ち込まれました。70年代には本格的に栽培が行なわれるようになりましたが、80年代 後半のコーヒーマーケットの低迷期に多くの農民が 栽培を放棄してしまいました。

95年に現地コーヒー商社エベレストコーヒーが  カブレ郡に設立され、安定的なコーヒーの買い入れを行なうようになってから徐々に農家も増え、日本のJICAや世界各地のNPOなどの援助などもあって、  現在は175の生産グループ(1グループは約20〜70家族程度で構成)、年間約25トンの生豆を生産しています。(今年度は大雨の関係で半分程度の収穫となってしまったようです)

今回のコーヒーはカスキ郡、ベグナス村のスーリャ氏監修のコーヒーです。
スーリャさんはネパールでは知る人ぞ知る、オーガニック農業のエキスパート!自らの農園はもちろん、近隣の農家にも“みみず”を使った堆肥づくりから、コーヒーの栽培、精製方法などの指導をしています。
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(スーリャさん)     (ミミズを使った堆肥作り)
弊社の委託バイヤーさんが現地を訪れた時には、なんと噂を聞きつけたイギリスの女性がオーガニック農業を学びにホームステイされていました!インターネットでスーリャさんの存在を知って、押しかけてきたのだそうです・・・。
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さて、ベグナス村の大半のコーヒー農家は、収穫したコーヒーチェリーをスーリャさんのところに持ち込みます。中南米の巨大な工場のような精製場とは違い、まさに「家内制手工業」といった  趣で、全てが手作業の精製を行なっています。
スーリャさんがまとめてエベレストコーヒーに売却、換金して村の人にお金を支払っています。
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ネパールではまだまだ換金作物としてのコーヒーの地位は低く、農民の意識も必ずしも高いというわけではありません。JICAが行なっていた近隣 農家への支援も今年で一旦終了となるようですが、
スーリャさん曰く、「援助はありがたいが、頼りっきりではダメ、援助が終わって初めてネパールの本当のコーヒー作りが始まる」というのはなかなか含蓄のある言葉です。私共もコーヒー業界に携わる者としてスーリャさんのような方々と協力しつつ、ネパールのコーヒー作りを応援していきたいと考えています。

お買い物は・・・
 春木屋オンラインショップ「月滴庵」へ!
ネパール ベグナス スーリャ 中浅煎り
  100g 600円

ブラジル レクレイオ農園 ジョゴ

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当店でのここ数年の最もベースとなる農園がこのレクレイオ農園。
100年以上の歴史を持つ、ブラジル屈指の名農園です。
オーナーであったホアキン爺さんは度々マスコミなどにも取り上げられるようなコーヒー業界では有名人。ブラジルコーヒー界の重鎮でした。
80歳を超えても、シャンとされていて、おしゃれで、小粋で、ちょっとエッチ!、ちょい悪オヤジならぬ、チョイ悪オジイ!素敵なおじい様でした。
しかし、一昨年突然の落馬事故で他界、不遜を承知で言えば、とても「らしい」逝き方をされてしまいました。

今回入荷してきたレクレイオ農園は、ホアキン爺さん亡き後、孫のジョゴが始めてコーヒーの栽培、収穫、精製を総指揮した作品です。
誰が作ろうと同じ農園で作られるのだから、変わりはないはず?
いえいえ、そんなことはありません。
農作物も生き物、肥料や剪定など、どんな育て方をするのか、どんな精製をするのか、ほんの少しの判断の違いで以外に味わいのキャラクターが変化してきます。
今回のレクレイオ農園はまさにそれを感じさせるような仕上がり。
重厚なコクやなめらかさでは昨年のホアキン爺さん監修のものにはかないません。
でも、いかにも若いジョゴが作り上げたと感じさせるような、若々しい躍動感やキレ味が今年のレクレイオ農園からは伝わってきます。
それは単に昨年と今年の出来栄えの違い、ということを超えて、作り手の想いが一つの作品として仕上がった様、のように私には思えます。
農作物である、コーヒーを扱う醍醐味の一つはこのような作り手の想いが仕上がりに大きく影響してくるところだと思います。
どのような商品であれ、作り手の想いはその商品に強く影響します。
でも、農産物のような相手が「生き物」であれば、特にその影響は大きいはず。
偉大なおじいさんの後を突然任されることになったジョゴのプレッシャーはどれほどのものだったのでしょう?
巨大な農園のコーヒーの樹の管理はもちろん、設備機器、そこで働く人々や様々な関係者との調整まで、恐ろしくたくさんの課題があったはずです。
ずぶの素人ではないにせよ、大きな柱を突然失うというのは、想像以上に厳しいもののはずです。
そんな状況をまさに若さという力で切り開いたかのような、そんな力強さを今年のレクレイオ農園のコーヒーには感じられるような気がするのです。

ナッティな香りと豊かなコクをベースにした味わいは変わりません。
昨年のものに比べると、重厚さには欠けますが、軽やかで、すっきりとしたキレ、フルーティな余韻を感じます。
100年以上、豊かな実りももたらした、モジアナの地で、これからもきっと素晴らしいコーヒーを生み出し続けてくれるでしょう。
ホアキン爺さんの魂を受け継いだジョゴがいる限り・・・。

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ブラジル レクレイオ農園 イエローブルボン 中煎り
100g 460円


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