2008年05月22日

マンデリン ティムティム

★インドネシア マンデリン・ティムティム★ 中深煎り 100g 600円
http://www.harukiya.com/product/325

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インドネシア、スマトラ島で栽培されるコーヒー「マンデリン」。
一言でマンデリンと言っても、実はかなりたくさんのマンデリンがあります。
一般的に高級品種とされているのは中部、リントン・ニフタ地区で作られるものが多く、
品種的にはラスナ、アテン、ジュンベルなどが名実共に有名です。
今回ご紹介するティムティムは北部アチェ州、タケンゴン村で栽培されています。
アチェのマンデリンは歴史は古いものの、政情不安や栽培量の少なさから
あまり紹介されることのなかったものですが、非常に質がよく、ここ数年注目されています。
ティムティムは品種の名前で、非常に細長く大粒の特徴ある豆です。
詳しいことは不明ですが、一説には17世紀にオランダがエチオピアからインドネシア、
ティモール島に持ち込んだコーヒーの生き残りとも言われています。
エチオピアと言えば、東部ハラー地区では伝統的に「ロングベリー」という言い方をしますので、
もしかすると当時のモカ・ハラー・ロングベリーの一種だったかもしれませんね。
味わいはやはりマンデリンらしい、フレーバーですが、他のものと比べると極めてマイルドです。
マンデリンは深煎りのフレンチローストにする場合がほとんどですが、あえて今回はワンランク浅く、
中深煎りのフルシティーローストで仕上げることにしました。
独特のマンデリンフレーバーはそのままに、ほんのりと甘味の乗ったティムティムならではの
香味をぜひお試しください!!

ちなみに、このアチェ州、タケンゴンの山の上からとても小粒のコーヒーが届く予定です。
品種はアテンで、通常はかなり大きめのコーヒーですが、マラウィのチビ豆と同じく、
高地の厳しい環境が珍しい小粒のマンデリンを作り出したようです。
味わいはとてもフルーティでこれまたかなり「レア」なマンデリンだと思います。
お楽しみに!!


2008年05月21日

ブルーマウンテン アビーグリーン農園

★ブルーマウンテン アビーグリーン農園★ 中浅煎り 100g 1,600円
http://www.harukiya.com/product/331
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(農園で働くお兄さん!ちなみにレゲエ歌手ではありません・・・)

言わずと知れたコーヒーの王様「ブルーマウンテン」。
偽物が多いことでも知られ、実際にはなかなか上質なものが少ないのも事実。
また淡い香味が特徴でもあるため、ある意味コーヒーのトレーニング!?を
積んだ方でないとなかなかその良さがわかりにくい銘柄でもあります。
今回はブルマン生産地区の中でも最上級とされているセントアンドリュー地区の
最上部に位置するアビーグリーン農園のブルマンです。
当店で普段ご紹介している銘柄にはブルマンの半額以下で同等クラスの香味を持つ
コーヒーがたくさんあります。そんなことから、当店のお客様の中には
「あえてブルマンは飲まない!」という方も多いかと思います。
でも、あえて今回ブルマンをご紹介させていただきたいと思いました。
ブルマンは世界中のコーヒーフリークが結局最後に行き着くコーヒーとも言われます。
淡く透明感溢れる香味の中に完璧と言われる酸味、甘味、コク、余韻のバランスがある、
とされています。
上質なコーヒーを飲めば飲むほど、ブルマンの凄さを感じることができるはずです。
本物のブルマンを再認識する機会もたまにはあってもいいかな?と思い、
今回ご紹介させていただきます。

ブラジル 南原サンタマリア農園・ボルボン

★ブラジル 南原サンタマリア農園・ボルボン★ 中煎り 100g 460円
http://www.harukiya.com/product/287

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(チェリーの自動摘み取り機!中央の空いている部分にコーヒーの樹を丸ごと通してチェリーを摘み取ります。広大なブラジルならではの豪快な光景です!!)

今年は日本からブラジルへの移民100周年、日本ブラジル交流年にも当ります。
そんな2008年を記念して、今年当店では日系ブラジル人の方々が経営する農園のコーヒーを、
特集としていくつか取り上げてきています。
今回はその第3弾。
モジアナの名門、カルモシモサカで有名な下坂農園のお隣、南原家が経営する
サンタマリア農園「ボルボン」のご紹介です。
ボルボンとはポルトガル語読みの「ブルボン種」のこと。
今ではブラジルでもブルボンという言い方の方が一般的のようですが、
昔気質のコーヒー職人は今も「ボルボン」と言うのだそうです。
南原農園開園以来の伝統的なコーヒーに敬意を表し、当店でも「ボルボン」と呼ぶことにいたしました。

ちなみに、南原家のおばあちゃん、昨年NHKで放送されたドラマ、「ハルとナツ」のモデルとも言われている方だそうです。
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グァテマラ ラ・ホヤ農園

★グァテマラ、ラ・ホヤ農園★ 中深煎り 100g 460円
http://www.harukiya.com/product/330
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グァテマラ最大の名産地アンティグア。
そのアンティグアでも屈指の名農園、ラ・ホヤ。
ラ・ホヤとは「宝石」という意味。火山性のゴツゴツとした岩肌が所々表れ、
急峻な斜面の原生林で形成された農園の風情は宝石とはちょっとかけ離れた感がありますが、
肥沃な土壌と乾燥した高地の厳しい環境はまさに「宝石」の名にふさわしい
見事なコーヒーチェリーを生み出しています。
昨年のアンティグア・コーヒーコンテスト第2位、やはり昨年のSCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)
主催のブレンドコーヒーコンテストでもこのラ・ホヤを使ったコーヒーが優勝しています。
フルーティーなアロマとまろやかなマウスフィール、グァテマラコーヒーの真骨頂だと思います。

余談ですが、
よくコーヒーの生産地で「火山性の肥沃な土壌」という言葉を耳にすることがあります。
今回のグァテマラ・アンティグア地方もそうですし、有名なハワイのコナコーヒーもまさにこれに当ります。その他世界中でこの「火山性の肥沃な土壌」で栽培されているコーヒーが多いのです。
日本で火山性の土壌というと、栄養分が少なく、保水力のない非常に農業には向かない土地、という意味になるかと思いますので、以前からなんだかとても違和感のあるフレーズでした。
色々と調べてみますと、確かに日本の火山性土壌は栄養分の乏しい人の手入れがないと作物の育ちづらいものですが、火山の種類によってはとても豊かな火山性土壌を作り出すものも多いのだそうです。
コーヒーなどのフルーツ類は基本的に水はけの良い土地の方が栽培に適していますので、栄養分やミネラルの豊かな水はけのよい火山性の土壌は、まさにコーヒー栽培にうってつけの土地、ということになるようです。

コロンビア メサ・ド・デス・サントス農園

コロンビア、メサ・デ・ドス・サントス農園★ 中深煎り 100g 460円
http://www.harukiya.com/product/329
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(整然と植えられたコーヒーの樹と丁寧な日陰栽培用のシェードツリー、中央は農園主オズワルド氏)

JAS、USDA、バードフレンドリー、レインフォレスト、
なんと4つのオーガニック基準を満たす稀有の農園。
コロンビアはおろか、世界で最も先進的な管理をしている農園と言っても過言ではありません。
世界中のコーヒー関係者が1年を通じて農園の視察に訪れ、農園主のオズワルド氏は
SCAA(米国スペシャルティコーヒー協会)の農園経営に関するセミナー講師も務めています。
伝統的に「コロンビアマイルド」と呼ばれる高品質コーヒーの生産地であったコロンビアですが、
生産効率の追求が度を越してしまった結果、良い豆を捜すのがとても難しい地域になってしまいました。
そんな中で、このメサ・デ・ドス・サントス農園の取り組みは、
高品質なコーヒーの生産と経済効率、そして持続可能な農園経営という難しい問題に対して、
コロンビアだけでなく、世界中のコーヒー関係者に多くの示唆を与え続けています。

2008年04月23日

スペシャルティ紅茶

少しですが、美味しい紅茶を扱えるようになりました!

日本茶やコーヒーが好きなお客様の中には
「紅茶も好き!」とおっしゃる方が以外にいらっしゃるんです。
私自信、コーヒーが大好きですが、日本茶も、そして紅茶も大好きなんです・・・。
そんなこんなで以前から、なんとか良い紅茶が扱えないかな〜などと、いろいろと試行錯誤を重ねていたんですが、
やっと当店の日本茶やコーヒーと同じくらい納得できる品質のものをご紹介できることになりました。

ご紹介するのは気軽に、でも本格的な紅茶をお楽しみいただけるティーパックタイプ。

茶葉は、産地や茶園などの栽培、製茶環境が明確で、とにかく実際に飲んで美味しいと思えるもの。
☆ダージリン、サジャンズブレンド
☆ディンブラ、ブランズウィック茶園
☆アールグレイ、ナチュラルベルガモット
以上の3銘柄からご紹介していくことになりました。

ダージリンは言わずと知れた紅茶の王様。世界遺産にも指定されたダージリン鉄道が今も現役で活躍するインドの高地で栽培される高級紅茶の代名詞です。コーヒーで言えばブルーマウンテンといったところでしょうか。
でもブルマンでも同じですが、ダージリンならどれでも美味しいというわけではありません。
これまでいろんなダージリンを試飲してきましたが、残念ながら名前だけというようなものも多いように思っていました。(それもブルマンと良く似ていますね・・・)
そんな中で見つけたこのダージリンは、
「ああ、ダージリンはやっぱり紅茶の王様なんだな」って素直に思わせてくれるほど気品のある香味の紅茶でした。
このダージリンは単一農園産ではなくて、3つのダージリンの茶園をブレンドしたものです。
ブレンドを担当してくれたのは、有名茶園のオーナーでもあったサジャン氏。この道50年の大ベテランです。
ベースになっているのはダージリンの中でも最も有名な茶園であるキャッスルトン茶園。そこにやはり一流茶園として知られるタルボ茶園とシンプリー茶園を贅沢にブレンドしてあります。
単一茶園産のものを当初からご紹介しようかとも思ったのですが、本格的な紅茶をご紹介するに当たって、1銘柄くらいはブレンドものの安定した香味をご提供した方が良いかもしれないと考えました。
金色に輝く美しい色合い、気品溢れる香り、渋くなくすっきりとしたきれいな余韻。
ストレートで飲むとすればこれほど素晴らしい紅茶はそうそうないと思います。

ディンブラはスリランカ紅茶産業の中心地。
スリランカはその昔セイロンと呼ばれた紅茶の島ですから、ディンブラはまさに紅茶の都と言ってもいいかもしれません。
ディンブラ紅茶の特徴は、日本人がイメージする紅茶に最も近いものだと思います。
赤味を帯びた色合い、芳ばしい香り、まろやかなコク、「これぞ紅茶!」と言いたくなるようなものです。
そんなディンブラ紅茶の中から、こちらは単一茶園産を、ということで、トップクオリティを誇るブランズウィック茶園の紅茶をご紹介することにいたしました。
ストレートはもちろん、とてもコクの強いどっしりボディはミルクティには抜群の相性がありますし、少し濃い目の紅茶をたっぷり氷を入れたグラスに注げば最高のアイスティができてしまいます。
紅茶の万能選手です。

アールグレイはベルガモットの香料で香り付けをしたフレーバーティの代表選手です。

ベルガモットというのはベルガモットオレンジというグレープフルーツに似た柑橘系の果物の皮からとった香料。リキュールなんかに使われることもありますね。
一般的に出回っているアールグレイの場合、ベルガモットの香料を重量の約2%ほど加えて香り付けすることが多いようです。
でも2%ほどのベルガモット香料を加えると、紅茶の香味はほとんど消されてしまいます。
また、加えるベルガモット香料も合成香料が使われることが少なくなく、いやな後味があったり、紅茶を飲んでいるのか、香料ジュースを飲んでいるのかわからないようなものまであります。
アールグレイはもともと1830年代のイギリス首相であった、グレイ男爵(アール)が好んだ紅茶がその原形となっています。中国から贈られた紅茶を気に入ったグレイ男爵がその紅茶に似たフルーティな香りの紅茶を!ということで作らせたのが始まりなんだそうです。
現在ではベルガモットの香りばかりが目立つアールグレイが多くなっていますが、元々はフルーティな香りを持つ紅茶を作るための補助的要素で、あくまでも美味しい「紅茶」を楽しむテクニックの一つだったはずです。ベルガモットの香りが紅茶自体の香りよりも強すぎるのはどうなんだろう?と思ってしまいます。
今回ご紹介するアールグレイはグレイ男爵もきっとこんなアールグレイを飲んでいたのではないか?と思えるようなしっかりと紅茶を味わえるアールグレイです。
ベルガモットはもちろん天然の最上質のもの。
そして加える量は紅茶の風味を壊さないようなギリギリのライン、ということで、約0.5%だけ加えました。
上質な紅茶の香味の中にほのかに香るベルガモットのフルーティな香り。
香料の強いアールグレーに親しまれている方にもぜひ一度お試しください!。
最初はちょっと物足りなく感じてしまうかもしれませんが、しっかりと紅茶の味わいの中に溶け込んだ優しいベルガモットの風味はとても絶妙なバランスで、お互いを引き立てあっているのを感じていただけると思います。飲むほどに美味しくなっていくアールグレイという感じでしょうか。香料の強いものは一口目はいいのですが、飲むほどに嫌味が強くなっていってしまいますから正反対の感じだと思います。
ちなみに、このアールグレーを使ったアイスティーは個人的にはこれまで飲んだアイスティの中でも間違いなくNO.1です!

お買い物は春木屋オンラインショップ「月滴庵」へ
スペシャルティ紅茶各種 2gティーパック10ケ入 525円
posted by yu at 12:38| Comment(1) | TrackBack(0) | お茶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月09日

日本初公開! ブラジル カモシム農園 ジャクー

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スーパープレミアムコーヒーに新しい仲間が加わりました。
ブラジル カモシム・オーガニック農園のジャクーです!

このジャクー、かなりレアなコーヒーなんです。
なんと言っても、日本でご紹介するのは今回、当店は初めてと思います。

このコーヒーは当店でも以前からご紹介している、「コピ・ルアック>」
アラミドコーヒーのジャクーバード版!

ジャクーバードというのは、ホウカンチョウ科の鳥で、日本でおなじみの鳥で言うと、キジの仲間になります。
このジャクーバードはあまり空を飛び回ることをせず、一定の地域に定住!?しながら森の果実などをついばんで暮らすのだそうです。
自然環境をできるだけそのまま残してオーガニック栽培をしているカモシム農園でも以前から多数のジャクーバードが住み着いており、良質のコーヒーチェリーだけを真っ先に食い荒らす困った存在だったのだとか。
そんな中で、このジャクーバードが食べた上質なコーヒーチェリーの実、つまりコーヒー豆が彼らの落し物(要するに糞ですな・・・)として農園のいたるところに落ちているのを見たオーナーのエンリケ氏は、
これはひょっとして、かの有名なインドネシアなどで作られている「コピ・ルアック」などと同じではないのか?と思い立ち、その落し物を拾い集めて洗浄、精製してコーヒーにした、というわけです。
彼の狙い通り、出来上がったコーヒーは透明感溢れるとてもきれいな香味で、まさにコピ・ルアックと同系統のコーヒーと言っていい仕上がり!
噂が噂を呼んで、アメリカやヨーロッパの一部の高級コーヒーマーケットでその名が少しづつ知られるようになってきています。

コピ・ルアックやこのジャクーにしても、動物の体内を通過して糞として落とされたものを精製ひしたコーヒー、というと、ちょっとグロテスクでゲテモノのように思われる方も多いかもしれません。
確かにあまりきれいなイメージではありませんよね・・・。
でもね、この種のコーヒーは昔からとてもきれいな香味を持つコーヒーとして珍重されてきていまして、「コーヒー好きなら死ぬまでに一度は味わいたい幻のコーヒー」と言われてきた貴重品なんです。
現在でも、アメリカ、北欧などではとても人気が高く、100g数万円で販売されることも少なくありません。モスクワでは高級レストランなどで1杯約7000円の値段が付くそうです。
動物の本能として、最も良質な完熟のコーヒーチェリーを選んで食べること、体内の酵素などが作用して一種の熟成が進むことなどがこの種のコーヒーが素晴らしい香味を出す要因なんだそうです。
糞から取り出すと言っても、コーヒーの実はパーチメントという固い殻に包まれています。ぎんなんの実を想像していただくと分かりやすいと思います。その固いからの状態のものを取り出し、丁寧に洗浄します。その後、脱穀してコーヒーの生豆を取り出し、さらに200度以上の熱を加えて焙煎してコーヒーになるわけですから、衛生的な問題はまったくありません。

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農園主のエンリケ氏は有名な富豪さんらしく、いわばコーヒー農園の経営は趣味の延長線上のものなんだとか。
ブラジルにおける一般的な農園運営のコスト管理などを当てはめていたらこのジャクーはまず生まれなかったと思われます。
悪く言えば、お金持ちの道楽が生んだコーヒーといえるのかもしれません。
でも、ちょっと飛びぬけた商品というのはそんな飛びぬけた人達の気まぐれなどから生まれることも多いのかもしれませんね。

さて、このジャクー、今回日本では当店が初めてのご紹介となります。
発売を記念いたしまして、同様の製法で作られている、インドネシア・ジャワ島のコピ・ルアック、フィリピン・ルソン島のアラミドと飲み比べセットも作りました。お値段もお得な設定にいたしましたので、ぜひこの機会にそれぞれの味わいをお試しになってみてください。
同様の製法と言いましても、コピ・ルアックはアラビカ種限定のとてもきれいな香味、アラミドはアラビカ種にロブスタ種、そして非常に珍しいリベリカ種のミックスによる複雑な香味、そしてジャクーは世にも珍しい鳥さんの作り出す美しい香味とそれぞれ異なった味わいを楽しむことができます。
世界広しと言えど、このような飲み比べセットはめったにお目にかかれないと思います。

お買い物は・・・
 春木屋オンラインショップ「月滴庵」へ!
ブラジル カモシム・オーガニック農園 ジャクー
 100g 3500円  200g 6000円

ジャクー・コピルアック・アラミド飲み比べセット
各50g合計150g通常価格5250円を20%OFF 4200円 

ネパール ベグナス スーリャ

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ネパール、ヒマラヤの名峰、アンナプルナ山の麓から素晴らしいコーヒーが届きました。いわゆる南回帰線から北回帰線までのコーヒーベルトからは大きく外れますが、ヒマラヤの壁とモンスーンの湿った空気が温室のような効果をもたらし、素晴らしい香味のコーヒーを作りあげています。 農薬も化学肥料も使わない農民たちが作った言わば天然の自然栽培です!
(貧しくて使えないといった方が適切かもしれませんが・・・)
 (※有機栽培認証機関の認証などは受けていません)

ネパールには1940年代にビルマ(現ミャンマー)経由でコーヒーが持ち込まれました。70年代には本格的に栽培が行なわれるようになりましたが、80年代 後半のコーヒーマーケットの低迷期に多くの農民が 栽培を放棄してしまいました。

95年に現地コーヒー商社エベレストコーヒーが  カブレ郡に設立され、安定的なコーヒーの買い入れを行なうようになってから徐々に農家も増え、日本のJICAや世界各地のNPOなどの援助などもあって、  現在は175の生産グループ(1グループは約20〜70家族程度で構成)、年間約25トンの生豆を生産しています。(今年度は大雨の関係で半分程度の収穫となってしまったようです)

今回のコーヒーはカスキ郡、ベグナス村のスーリャ氏監修のコーヒーです。
スーリャさんはネパールでは知る人ぞ知る、オーガニック農業のエキスパート!自らの農園はもちろん、近隣の農家にも“みみず”を使った堆肥づくりから、コーヒーの栽培、精製方法などの指導をしています。
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(スーリャさん)     (ミミズを使った堆肥作り)
弊社の委託バイヤーさんが現地を訪れた時には、なんと噂を聞きつけたイギリスの女性がオーガニック農業を学びにホームステイされていました!インターネットでスーリャさんの存在を知って、押しかけてきたのだそうです・・・。
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さて、ベグナス村の大半のコーヒー農家は、収穫したコーヒーチェリーをスーリャさんのところに持ち込みます。中南米の巨大な工場のような精製場とは違い、まさに「家内制手工業」といった  趣で、全てが手作業の精製を行なっています。
スーリャさんがまとめてエベレストコーヒーに売却、換金して村の人にお金を支払っています。
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ネパールではまだまだ換金作物としてのコーヒーの地位は低く、農民の意識も必ずしも高いというわけではありません。JICAが行なっていた近隣 農家への支援も今年で一旦終了となるようですが、
スーリャさん曰く、「援助はありがたいが、頼りっきりではダメ、援助が終わって初めてネパールの本当のコーヒー作りが始まる」というのはなかなか含蓄のある言葉です。私共もコーヒー業界に携わる者としてスーリャさんのような方々と協力しつつ、ネパールのコーヒー作りを応援していきたいと考えています。

お買い物は・・・
 春木屋オンラインショップ「月滴庵」へ!
ネパール ベグナス スーリャ 中浅煎り
  100g 600円

ブラジル レクレイオ農園 ジョゴ

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当店でのここ数年の最もベースとなる農園がこのレクレイオ農園。
100年以上の歴史を持つ、ブラジル屈指の名農園です。
オーナーであったホアキン爺さんは度々マスコミなどにも取り上げられるようなコーヒー業界では有名人。ブラジルコーヒー界の重鎮でした。
80歳を超えても、シャンとされていて、おしゃれで、小粋で、ちょっとエッチ!、ちょい悪オヤジならぬ、チョイ悪オジイ!素敵なおじい様でした。
しかし、一昨年突然の落馬事故で他界、不遜を承知で言えば、とても「らしい」逝き方をされてしまいました。

今回入荷してきたレクレイオ農園は、ホアキン爺さん亡き後、孫のジョゴが始めてコーヒーの栽培、収穫、精製を総指揮した作品です。
誰が作ろうと同じ農園で作られるのだから、変わりはないはず?
いえいえ、そんなことはありません。
農作物も生き物、肥料や剪定など、どんな育て方をするのか、どんな精製をするのか、ほんの少しの判断の違いで以外に味わいのキャラクターが変化してきます。
今回のレクレイオ農園はまさにそれを感じさせるような仕上がり。
重厚なコクやなめらかさでは昨年のホアキン爺さん監修のものにはかないません。
でも、いかにも若いジョゴが作り上げたと感じさせるような、若々しい躍動感やキレ味が今年のレクレイオ農園からは伝わってきます。
それは単に昨年と今年の出来栄えの違い、ということを超えて、作り手の想いが一つの作品として仕上がった様、のように私には思えます。
農作物である、コーヒーを扱う醍醐味の一つはこのような作り手の想いが仕上がりに大きく影響してくるところだと思います。
どのような商品であれ、作り手の想いはその商品に強く影響します。
でも、農産物のような相手が「生き物」であれば、特にその影響は大きいはず。
偉大なおじいさんの後を突然任されることになったジョゴのプレッシャーはどれほどのものだったのでしょう?
巨大な農園のコーヒーの樹の管理はもちろん、設備機器、そこで働く人々や様々な関係者との調整まで、恐ろしくたくさんの課題があったはずです。
ずぶの素人ではないにせよ、大きな柱を突然失うというのは、想像以上に厳しいもののはずです。
そんな状況をまさに若さという力で切り開いたかのような、そんな力強さを今年のレクレイオ農園のコーヒーには感じられるような気がするのです。

ナッティな香りと豊かなコクをベースにした味わいは変わりません。
昨年のものに比べると、重厚さには欠けますが、軽やかで、すっきりとしたキレ、フルーティな余韻を感じます。
100年以上、豊かな実りももたらした、モジアナの地で、これからもきっと素晴らしいコーヒーを生み出し続けてくれるでしょう。
ホアキン爺さんの魂を受け継いだジョゴがいる限り・・・。

お買い物は・・・
春木屋オンラインショップ「月滴庵」へ!
ブラジル レクレイオ農園 イエローブルボン 中煎り
100g 460円


2008年03月12日

アラミドコーヒー

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「アラミドコーヒー」
アラミドとはフィリピンジャコウネコのこと。(写真左)
当店でも以前から扱っている、インドネシア産のコピ・ルアックと同じ製法で作られる珍品コーヒーです。
野生のアラミド君が上質な完熟コーヒー豆だけを選んで食べ、その後コーヒー豆の部分だけが消化されずに彼らの落し物となり、それを精製します。なかなかこれだけ聞くとかなりキワモノ、ゲテモノ系のように思えてしまいますが、昔からコーヒー通の中では最高級コーヒーの一つとして知られ、世界中のコーヒーフリーク垂涎のコーヒーだったりするんです。
そんなアラミドコーヒーですが、味わいは同じ製法のコピルアックともだいぶ異なります。
当店のコピルアックはアラビカ種だけを栽培している農園で収集されたアラビカ種のコピ・ルアックで、とても透明感のあるきれいな香味が特徴です。
それに対して、フィリピン産のアラミドコーヒーは、アラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種のブレンドになっています。(写真中央、左からロブスタ、リベリカ、アラビカ種です)
昔からコーヒーの品種は大きくアラビカ、ロブスタ(カネフォラ)、リベリカの3品種があるなんていわれてきました。
アラビカは一般的なレギュラーコーヒー用、
ロブスタは病害虫に強く、大量の収穫が見込め、経済効率の優れた品種。苦味の強く、カフェインもアラビカ種の2倍以上あります。
ヨーロッパではレギュラーにも多用されてきましたが(植民地のアフリカ諸国で多く栽培されていたため。フランスのカフェオレなどは苦味の強いロブスタブレンドのコーヒーを飲みやすくするために作りだされたと言われていますし、イタリアのエスプレッソ用コーヒーには伝統的にロブスタがブレンドされてきました。現在ではエスプレッソ用にもアラビカ種100%で作るところの方が多くなっているようですが・・・)、日本ではインスタントコーヒーなどの加工食品などに使われることが多いのですが、レギュラー用としても業務用やディスカウント品にはブレンドされていることも少なくありません。
ベトナムではバターを使った焙煎とコンデンスミルクを加えて飲む独特のロブスタ文化もあります。
リベリカは3大品種の一つと言われる割にはほとんど生産のない珍しい品種です。アフリカ西部の一部とフィリピンなどでわずかばかりが栽培されています。
コーヒー全体の生産量でみますとアラビカ種が約75%程度、ロブスタ種が約20%、リベリカ種は数%とされています。
アラミドコーヒーにはこの3品種が全て混ざっています。
透明感溢れるインドネシア、アラビカ種のコピ・ルアックと比べ、アラミドコーヒーの味わいは一言で言うと「複雑系」という感じです。
これは一重に3品種混合の成せる技なのですが、なんとも面白い香味です。
コピ・ルアックと飲み比べてみるというのも一興。
ちなみに、コピ・ルアックなどはロシアや北欧でも人気で、現在好景気に沸くモスクワでは高級レストランなどでは1杯なんと7000円で販売されていたりするそうです・・・。

お買い物は春木屋オンラインショップ「月滴庵」へ!
フィリピン アラミドコーヒー 100g 3,500円



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