2008年03月11日

JBC2008決勝

厨房機器などの展示会、「国際ホテル・レストランショー」に行ってきました。
会場では、JBC(ジャパンバリスタチャンピオンズシップ)2008決勝大会も行なわれていて、ヴォアラコーヒーの竹元俊一さんが2006年に続いて2度目の優勝を果たされました。
2度目の優勝者というのは02年、04年の横山千尋さん、03年、05年の門脇洋之さんに続いて3人目です。名実共に、この3名が現在のバリスタ御三家という感じになりましたですね。
昨年の女性初のチャンピオン宮前さんの登場でバリスタという存在も一気に一般知名度が上がってきた感じですので、実力者の竹元さんには、ぜひとも世界大会での優勝を勝ち取ってきていただき!日本、アジア初の世界バリスタチャンピオンになってもらいたいものです。
それにしても、競技としての勝ち負けを超えて、バリスタというお仕事に真摯に向き合う競技者の皆さんの姿には感動を覚えました。こういう仕事が日本でもっともっと多く広まり、文化として定着していければいいですね。本当に素敵でした。

さて、エスプレッソマシーンや様々なコーヒー機器、またジェラートマシーンなどの厨房機器は毎回面白いものが多くて参考になります。
チョークアートのセミナーを聞いたり、岡田美里さんプロデュースの紅茶なんかもあったりしていろいろと情報を仕入れることができました。
業務用のお客様には少しばかりですが、ご紹介していければと考えています。
あまり期待しないでお待ちください!


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2008年02月22日

小麦粉30%値上げに思う・・・

当店の所在地、山梨県富士吉田市は知る人ぞ知る、うどんの里です。
讃岐うどんのように洗練されたなめらかで艶のあるうどんではありませんが、強烈なコシと素朴な味わいでうどんファンの方々には少し知れた存在だそうです。
寒冷な高地であるために、その昔はなかなかお米が取れず、うどんは地域の常用食として伝えられてきました。
私も子供の頃から良く食べてきていて、今では笑い話しですが、うん十年前の中高生の時代には「女の子はうどんがちゃんと打てなければお嫁にいけない!」なんて、言われてるくらいだったんです。

さて、そんななれ親しんだうどんの世界がこのところにわかに揺れています。
原料である小麦粉の値段がこの4月から一気に30%も値上げされるというのです。
既に昨年、2%、10%と2度に渡って値上げがされており、今回と合わせると、昨年の価格よりも約45%値上げがされるということになります。
しかも、値上げはどうみてもこれで終わりではなくて、シカゴの商品取引所ではこの1年間で約2倍に相場が上がっているそうですから、実勢の世界的な価格からみるとさらに50%近い値上げがあってもおかしくないと言うわけです・・・。
日本の場合は輸入小麦を全て政府が一度買い上げてから価格を決めて民間に払い下げるという形をとっているため、多少の価格耐性があるようですが、現実問題、実勢の取引価格を無視した価格がいつまでも通用するとは思えません・・・。

小麦の世界的な価格上昇にはいくつかの原因があるとされていますが、
@バイオエタノール需要によるとうもろこしなどへの転作による小麦の作付け面積の減少
A中国、インドなどによる需要の増大
B干ばつ、洪水などによる収穫減少
C投機マネーの流入による市場の混乱
などが取りざたされています。

既に世界的な産出国であった、ロシア、ウクライナ、セルビア、アルゼンチンなどが輸出規制を始めており、日本の輸入先であるオーストラリア、アメリカ、カナダなどのマーケットにそのしわ寄せがきて、さらなる価格高騰を起こしているようです。

この構図はコーヒーの世界にもほとんどそのまま当てはまりますが、小麦の場合はより深刻です。
問題がコーヒーのような嗜好品と違い、食糧の安全保障に直接関わる穀物であるということに他なりません。
小麦の自給率は約10%。全体の食糧自給率の40%という数字自体が先進国の中でもぶっちぎりの低い数字という中でさらにひどい状態。うどんなんておもいっきり日本っぽい食べ物なのに、讃岐のものも富士吉田のものも、原料の小麦はほぼ100%オーストラリア産なんだそうです。
そんなに高くなるなら、国産で自給率もあげればいいのに?と私自身も思ったのですが、現状の高騰している小麦の価格と比べても国産の小麦の価格は約3倍もするのだそうです。これでは自給率を上げようにも、経済原理からいってなかなかそうは行かないのも無理はありません・・・。

問題は、いくら値段が高騰して高くなっても、売ってくれるうちはまだいいということです。輸出国には輸出義務などはありませんから、今後世界的な温暖化の影響などによって仮に輸出国の生産量が激減するような自体となった場合、日本にそうした農産物が一切入ってこなくなる可能性もあります。
オーストラリアでは年々干ばつがひどくなり、大農園が広がっていた地域が凄まじい勢いで砂漠化しているなんて映像をニュースなどで見かける度に、なんだかうすら寒いものを感じてしまうのです・・・。

安さを求めた結果、農薬入りの餃子におびえたり、最も日本的な食べ物の一つだと思っていたうどんさえ、この先どうなるかわからなくなったり、私達日本人を取り巻く食の世界について、いよいよ真剣に考えなければならない時期になっているのかもしれませんね。

2008年02月13日

ケニアの内紛に思う・・・

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ケニアの内政が不安定化しています・・・。
ケニアはアフリカ屈指の高級コーヒー生産地。
コーヒー原産のエチオピアとも国境を接し、フルーティでコクのあるタイプのコーヒーで知られる名産地です。
昔から上質なコーヒーを安定して生産することで知られ、ニューヨークの商品取引所のコーヒーの部門には「コロンビアマイルド」という名前で、高級コーヒーとして扱われてきました。ケニア産なのに「コロンビアマイルド」という名前は妙のような気もしますが、歴史的にコロンビア産、ケニア産、タンザニア産のコーヒーは無条件に高級コーヒーとして扱われてきた時代があり、その3カ国のコーヒーをまとめて「コロンビアマイルド」という銘柄で取引所で別扱いにしてきたというわけです。
当店でもケニアは、いくつかの農園、農協産のコーヒーをほぼ1年を通じて入荷させてきましたが、そのケニアのコーヒーがこの先安定して入荷できるのかちょっと不安になるような出来事がケニアの中で起きています。

昨年年末に行なわれた大統領選挙で不正が行なわれたとの報道などから、候補者の出身部族間での緊張が一気に高まり、暴動が発生してしまいました。現在までに500人以上の犠牲者を出し、25万人以上の避難民を発生させる事態となっています。
いくつかのコーヒー農園では農園の放棄もおきているようです。
ケニアは約40もの部族民で構成される多民族国家。アフリカの中では数少ない安定した民主主義国家と考えられていただけに、今回の混乱は世界に大きな衝撃を与えています。

ケニアに限らず、アフリカの各地では数多くの紛争が起きています。
スーダンのダルフール地方における内戦は未だ解決の糸口も見えません。
コーヒーの関係者としては、ルワンダのツチ族とフツ族による凄惨な内戦は忘れることのできないもですし、その後火種は不安定なコンゴへと飛び、部族、資源、周辺各国や欧米資源産業などの思惑もからみ、まさに泥沼の内戦となってしまいました。
また、コーヒー原産国であるエチオピアも隣国ソマリアやエリトリアとの国境紛争を長年続け、今もエリトリアとは一触即発の状態となっています。
アフリカ以外でも、インドネシア、マンデリンの生産地である、アチェ州では今も分離独立問題がくすぶり続けています。インドネシアから独立した東チモールでも先日大統領が銃撃される事態となり、安定への道のりは逆回転を始めたかにも見えます。日本のNPOなどの援助で良質なコーヒーの生産も増えていただけに残念でなりません。

世界各地で起こり続ける内戦、紛争には共通した原因があります。
最大の原因は貧困です。貧困を源に、民族・部族間対立、資源争い、格差、独裁など様々な問題が先進国、民間企業の思惑を巻き込みながら複雑に絡み合っています・・・。
コーヒーは世界約60カ国で生産されていますが、その生産地は赤道を挟む熱帯〜亜熱帯の地域で、大半は貧困にあえぐ発展途上国です。コーヒーの世界では有名なエチオピアも多くの国民が一日1ドル以下で暮らす世界最貧国の一つです。
私達が美味しい!と微笑むコーヒーの裏側には貧困にあえぐ労働者の姿がいつも見え隠れしているのが現実です。教育も医療も満足に受けられない子供達が労働の現場に借り出されることも珍しくありません。

あらゆるものの生産を人件費の安い国で行なうのはコーヒーに限った話しではありませんが、単純な労働と付加価値の高い労働の住み分けという話しではなく、特にコーヒーの場合は貧困者からの搾取というような状況が未だにまかり通っています。
そのような状況を少しでも良くできる可能性を求め、フェアトレードなどの取り組みも行なわれていますが、まだまだ道のりは遠いと言う他ありません・・・。
スペシャルティコーヒーというカテゴリーのコーヒーは、特定の産地や生産方法を厳密にチェックしますので、生産現場と私達消費者をよりダイレクトに結びつけ、生産者の労働環境改善にも大きく貢献する場合が少なくありません。
これは当店がスペシャルティコーヒーを扱う理由の一つでもあります。(もちろん第一に「美味しいコーヒーを求めて」ということではありますが)
しかし、今回ケニアの暴動を聞き、「ああ、またか」と思うと共に、少なからずそれらの国々の恩恵で商売をさせてもらっている身でありながら、ほとんど何もできずにいる自らの無力さに歯がゆさを感じています・・・。

2008年02月08日

変わるということ。〜老舗の条件〜

先日、ある老舗和菓子店さんのご主人から商売を続けること、老舗でありつづけることなどについてのお話しをお伺いする機会がありました。
日本は世界的に見ても断トツで長寿企業の多い国なんだそうです。
社歴200年以上の長寿企業が日本には3000社以上存在しています。ヨーロッパではドイツが800社、オランダ200社、アメリカでは14社、5000年の歴史のある中国も9社、台湾7社、インドで4社など世界的にみても特異とすら言えるほど老舗長寿企業がたくさん存在しています。
社歴100年に縮めると、なんと5万社を超えてしまうのだとか!?
世界最古の会社も寺社仏閣の建築を扱う、大阪の金剛組さんで、西暦578年設立、創業1400年、大化の改新より前ですからもう、驚きと言う他ありません。

今回、お話しをお伺いした和菓子屋さんも、創業から200年以上、和菓子の世界で「老舗」の地位を守られてこられた名店さんです。
なぜ日本にこれほど長寿企業が多いのかには様々な要因があるらしいのですが、長寿企業と呼ばれる企業には共通して「敏感であること」「進化を基礎とする」という気質があるとのことでした。
その和菓子店さんの家訓も、なんと「変身」なんだそうです。
老舗というと「変わらないこと」「守り続けること」などというイメージが強いのではないでしょうか。
でも、ご当主さんは、「敏感に日々変わることこそ重要だ」とおっしゃるのです。
変わると言っても、例えば和菓子屋さんが建設会社に変わるというのではなく、核となる商品、サービスからは大きく外れずにその核を中心に絶えず研鑽を重ねるということ。

ご当主いわく、
「今ある商品を明日にそのまま伝えること、伝統を守るだけでは、老舗の看板を守り続けること、信用を維持し続けることはできません。もしいわゆる老舗と呼ばれるお店がなんの進化も変化もしないままであれば、そのお店が20、30年先に生き残る可能性はほとんどないと思います。お客様の目や耳や舌ははそれほど厳しいもので、私達が少し油断していると、あっという間に私達の感性を飛び越えて行ってしまいます。日々、より良いものを求め、お客様の目には見えないような小さな部分で絶えず新しく生まれ変わり続ける。その志を持つことこそが老舗であり続ける最低限の条件だと思います。砂糖一つとっても、その種類、色味、荒さ、使うタイミングなど追及すべきことは果てしなくある。外見上は同じものを作っているように見えても実は時間経過と共に日々進化していけなければ、老舗ではいられないのです。」とのこと・・・。

なんと含蓄のある言葉か・・・。
私達には「昔からこうだから・・・」「これは決まったことだから」という理由で、なんとなく続けてしまっていることがどれほど多いことか・・・。自らの不明を思わず恥じ入ってしまいました。
「同じもの」を作り続ける、提供し続けているようでも、実は全く同じままなのではない、「より良い同じもの」を生み出し続ける、それこそが信用、信頼の礎となるのだということを痛感させられました。
それは私共で手がける、コーヒーやお茶にも全く当てはまること。
今後のよき指針をいただいたような気持ちでした。
アメリカ式の短期結果を追求する経営手法ばかりがとかく持てはやされますが、日本の先達が築き上げてきたこのような経営方法もやはりすごいものだと思います。

ちなみに、老舗企業の代表的な存在でもある伊勢の赤福さん、色んな問題がありましたが、昨日なんとか再開されたそうですね。営々と築き上げた信頼も崩れるのは一瞬。各地でおきる同様の事件に眉をしかめることの多い昨今ですが、商売の厳しさと、またその崩れそうになった赤福を待ち続け、再開の日にも早朝から行列を作って支持をしたお客様のありがたさを感じずにはいられません。
赤福さんや、北海道の白い恋人さんが他の企業と違い復活ができたのは、それぞれ先達の作り上げてきた信用の貯金の大きさだったんだろうと思います。営々と努力を続けてきたご先祖様というのはありがたいものです・・・。

2008年02月06日

エスプレッソの世界とドリップ、カフェ・ジャポネーズの世界

現在、日本で最もポピュラーな「コーヒー」と言えば、ペーパーフィルターでドリップしたタイプのものです。
でも世界的にはこのフィルタードリップのコーヒーは以外に少数派なんです。
ヨーロッパやアメリカではエスプレッソタイプが、特に外食産業では圧倒的に主流です。
日本でもここ10年ほどの間で、スタバなどの外資系カフェチェーンの進出を機にエスプレッソの存在が急速に大きくなってきました。
でも、同じコーヒーと言っても、ドリップコーヒーとエスプレッソコーヒーではその味わいにはかなり大きな違いが生まれます。
1杯約10〜15g程度のコーヒーを中挽きにし、2分〜4分程度の時間をかけてゆっくりと100cc〜120cc程度、コーヒーの成分を抽出するのがドリップコーヒー。
1杯約7〜10g程度のコーヒーを極細挽きにし、15秒〜20秒程度の極短時間に圧縮された蒸気でコーヒーのエキスを30cc〜45cc程度抽出するのがエスプレッソ。
両者は同じコーヒーと言ってもかなり違う存在であることがお分かりいただけると思います。
伝統的に日本で飲まれてきたドリップコーヒーは、一杯の分量も100cc以上と多く、ゆっくりとブラックで楽しむことを中心に考えられたコーヒーですが、ヨーロッパ、特にイタリアなどを中心として飲まれてきたエスプレッソコーヒーは一杯30cc程度と少量で、砂糖やミルクとアレンジしてバール、カフェなどで短時間にさっと楽しむことを中心に考えられたコーヒーです。
(一般的な場合のお話しです。もちろん日本のドリップコーヒーも砂糖やミルクアレンジもしますし、ヨーロッパのエスプレッソもストレートで飲む場合だってあります。ちなみに、コーヒーをブラックで飲むという習慣も実は日本以外ではあまり多くありません。コーヒー原産地のエチオピアや、コーヒー生産大国のブラジルなどでも、これでもか!というくらいお砂糖を入れて楽しんでます・・・、ことコーヒー自体の味わいを大切にする、と言う観点で言えば、日本人ほどコーヒーそのもののの味わいを愛している国はないかもしれません)
このようなことから、日本では着席で滞在時間も長めの「喫茶店」というスタイルが、イタリアなどでは立ち飲みで滞在時間も短い「バール」などのスタイルが中心となりました。

現在、日本でも本格的なエスプレッソやマキアートなどを飲めるカフェがどんどん増えています。
時々、ドリップとエスプレッソのどちらが優れたコーヒーなのか?というご質問を受けることがあるのですが、個人的にはその比較自体にはあまり意味がないように思います。
抽出方法も楽しみ方も、なによりその味わいも様々となるわけですから、実際に飲まれる方のシチュエーションに合わせ、お好みのものをチョイスされればそれでいいのではないかと思うのです。
但し、ペーパーフィルターやネルドリップ、サイフォンなどのドリップスタイルのコーヒーはもはや日本特有のコーヒー文化「カフェ・ジャポネーズ」と言ってもいいようなものですので、エスプレッソだけでなくそのようなドリップスタイルも大事にしていだければな〜と少なからず思ってはおります・・・。

日本でもエスプレッソの需要が高まることに伴い、近頃では全自動のエスプレッソマシーンを置かれる業務店様が多くなってきました。
この業務用全自動エスプレッソマシーンはボタン一つでエスプレッソから普通のコーヒー、アメリカン、ラテなどのアレンジまで作ってしまいます。価格も10万円前後から100万円を超えるようなものまでありますが、人件費とスペースの削減などが可能なため、小さなカフェから巨大チェーンレストランまで、様々なシーンで使われるようになっています。
但し、私はこのような全自動マシーンで提供されるコーヒーには少し疑問というか、注意が必要だと思っています。
多くの全自動マシーンで出される通常のコーヒーは「ブレンドコーヒー」という名前で提供されていますが、エスプレッソスタイルで抽出したものをそのまま出し続ける、または、エスプレッソにお湯を足して作る、いわゆる「カフェ・アメリカーノ」とか「ロング・ブラックコーヒー」と呼ばれるタイプのコーヒーです。使う豆がブレンド豆であれば、間違いではありませんが、日本で昔から親しまれてきたドリップスタイルのコーヒーとは別のものです。
このタイプのコーヒーは表面に泡が覆っているのが特徴です。これはエスプレッソを抽出する際の、いわゆる「クレマ」と呼ばれる泡で、お湯で割ってもクレマがある程度残ってドリップコーヒーとはちょっと違った仕上がりになるわけです。
クレマがあると、なんだかちょっと美味しいコーヒーのような気がしてしまいますが、美味しさとはほぼ無関係です(エスプレッソの場合はこのクレマはとても重要になります)。もの珍しさも手伝って「当店のコーヒーは泡立ちコーヒーです!」なんていうキャッチコピーを見かけることがありますが、私的にはちょっと痛いコピーのように思えてなりません・・・(゚_゚;)

あくまでも上質なコーヒー豆を使用するという前提の上ですが、
ドリップスタイルは単に昔から馴染んでいるというだけでなく、コーヒーの繊細な香味をあますことなく表現し、味わうにはとても優れた抽出方法です。
お湯割りスタイル、カフェ・アメリカーノスタイルのコーヒーは、マシーンで簡単に作れるというメリットは非常に大きいのですが、少し濁った質感にもなりますし、コーヒーの複雑な香味、味わいを表現するにはやや見劣りがしてしまいます。カプチーノなどのようにミルクアレンジやお砂糖と合わせることを前提に作るエスプレッソがベースですから、それを単純にお湯割りでブラックでも飲もうとするなら、コーヒー豆の選択にはかなり神経を使う必要があります。
あくまでもエスプレッソコーヒーのセカンドユース的な飲み方であるということを認識しておく必要があるのではないかと思います。

コーヒーの効能・・・

2月4日付の日経新聞に、「コーヒー豆にアルツハイマー病を予防する効果があるかもしれない」という記事が出ていました。
実際には生豆に含まれる成分で、焙煎したコーヒーではほとんど消えてしまうらしいんですが・・・。
これに限らず、コーヒーの健康効果については内外を問わず、様々な大学、研究機関などでも研究の対象となっているようです。
昔から、どちらかというと「コーヒーは健康には害になる飲み物」という扱いであったように思います。
でも近頃ではだいぶ話しがかわってきていて、コーヒー悪者説の代表的なカフェイン自体も有害というよりは、コーヒーなどで適度に摂取する分には、血流を促進したり、腎臓の働きをよくしたり、脂肪の代謝を活性化させたりと、かなり嬉しい働きがあることがわかってきました。
クロロゲン酸などはダイエットの効果が期待できるなんてお話しがあったりして、昨年あたりは、クロロゲン酸が最も多く摂取できるように浅煎りのマンデリンなんかもよく話題になったりしました。
それ以外にも新聞などの報道では、1日3杯のコーヒーを飲む人は肝臓がんになるリスクが低くなるとか、糖尿病の予防が期待できるとか、活性酸素の抑制が期待できるとか、なんだか、21世紀の救世主のような扱いをされだしていまして・・・、なんだかコーヒーさん達もおしりがこそばゆいのではないかと心配してしまいそうです。(^-^;)

私的には、様々な健康効果もあるのかもしれませんが、コーヒーの健康効果は美味しく飲んで心からリラックスすることでしょうか。
美味しいコーヒーを飲むと口も鼻もそれから心までもフワフワと本当に幸せな気持ちになってしまいます。
これ以上の健康効果なんてないような気もするんですが・・・

2008年02月04日

移民100周年!日本ブラジル交流年!

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今年は日系のブラジル移民100周年。明治41年(1908年)神戸から笠戸丸に乗った第一回移住者781名がその始まりです。
様々な書籍やドラマなどでも移民された方々のご苦労を見聞きすることがありますが、奴隷同然の農園での重労働や第二次大戦中の敵国民としての厳しい扱い、また日本人同士も戦争に勝つと信じる「勝ち組」と負けると信じる「負け組み」に分裂して大きく対立してしまったりと、様々な苦難があったそうです。
そんな苦労を乗り越え、いまや日系ブラジル人は140万人。世界最大の日系社会となり、ブラジルの経済を支える重要なコミュニティへと発展しました。
日系移民100周年を記念して、今年は「日本ブラジル交流年」にもなっており、様々なイベントも企画されています。
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(日系移民100周年を記念した、リオのカーニバル、和風と言えば和風・・・?)

当店でもこの日伯交流年(ブラジルって漢字で「伯」ってご存知でした?)を記念し、今年は様々な日系人が経営する農園をご紹介したいと思っております。
今回ご紹介する第一弾は、
「サンタマリア農園 ルビー」
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日系ファミリーのミナハラ家所有の農園です。
レッドカツアイとムンドノーボの交配種で「ルビー」という希少品種。
まったりと濃度のある口当たりとブラジルらしい、ナッティな香ばしいアロマ、なめらかな余韻はなかなかすばらしい出来です。
100年前、ブラジルに新天地を求めた人々に思いをはせながら、お楽しみいただければと思います・・・。

お買いものは・・・、春木屋ネットショップ「月滴庵」へ!
第一弾 ブラジル 南原サンタマリア農園・ルビー 中煎り 100g 460円


第二弾 下坂パライソ農園 ピーベリー 中入り 100g460円

2008年02月03日

新入荷! エチオピア モカ・コチェレ

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コーヒー発祥の地、エチオピア。
今も原種に近いモカコーヒーがたくさん栽培されています。
コーヒーチェリーをそのまま天日で乾燥させて作るナチュラル精製の東部ハラー、コーヒーチェリーを水洗で果肉をむき、天日で乾燥させて作るフルウォッシュド精製の南部シダモなどが特に名産地として有名です。
ハラーは複雑な香りとどっしりとしたフルボディが、シダモはフルーティできれのあるライトなボディが特徴とされています。

今回ご紹介する、モカ・コチェレは南部シダモの中でも最高級産地として扱われているイルガチェフェ地方のコチェレという農村で作られたものに限定した生豆です。
フルーティでフローラルな香りが乱れ飛ぶ感じはまさにこの地域の独壇場。本当に香りの良いコーヒーの代表だと思います。
モカは酸味があるから嫌い、という方や、コーヒーは好きだけど、酸味のあるタイプは苦手という方にもぜひお試しいただきたいモカです。いやな酸味ではなく、フルーティーな酸味とはどういうものなのか?実際に体験する上でこれほどお手本となるようなコーヒーも少ないと思います。

このブログでも何度か書いて参りましたが、
モカは品種名ではありません。
その昔、17世紀初頭まで、コーヒーの原産地であるエチオピアやイエメンでしかコーヒーが栽培されていなかった頃、
コーヒーは全て現在のイエメン「モカ港」(アラビア半島のかかとの部分ですね)からヨーロッパなどに輸出されていました。モカとは唯一のコーヒー積み出し港の名前であって、一種のブランドのようなものだったわけです。
(栗の一大集積地であった中国の天津が産地ではないにも関わらず、「天津甘栗」のブランドを生み出したのと似ています)
当時の世界では、モカとはコーヒーそのものを指す言葉でもあり、その慣習から日本などでは今も、エチオピアとイエメンで栽培されるコーヒーを総称して「モカ」と呼んでいます。(ちなみにドイツなどでは、上質な高級コーヒーを総称して「モカ」と呼んだりしますし、オーストリアではブラックコーヒーのこと、ブラジルではドイツ、北欧向けの高級輸出品をモカと呼んでいます)
日本で現在「モカ」と一言で言われる中にも、実際にはたくさんの品種がその中に含まれています。
ハラーやシダモの中にも様々なものがありますし、それ以外にもエチオピア西部にはギンヒと呼ばれるものや、スーダンとの国境沿いにはカファと呼ばれるものなどもあります。ちなみにこのカファは「カフェ・コーヒー」の語源とされているもので、この地域がコーヒーの厳密な原産地域と言われています。
また、イエメンのモカにも有名なマタリやそれ以外にもイスマイリ、ハラズなどたくさんの原生品種が存在しています。
そんなエチオピア、イエメンの様々なモカに共通するのは、原種に近いため、多くの場合、豆の粒は小さめで、作柄などに非常にムラがあるということです。
この地域のコーヒーはほとんど品種改良などされずに現在に至っています。特にハラーやマタリなど、コーヒーチェリーをそのまま天日でカラカラになるまで乾燥させるナチュラル精製の場合、欠点豆(未熟豆、虫食い豆、腐った豆、石などの異物など)の混入する確立が高くなってしまい、結果としてコーヒーの味わいにいやな酸味などを出してしまう場合が少なくありません。これが多くの方が嫌われるモカの酸味の正体です。
でも、モカコーヒー本来の味わいは決して酸味の強いものではありません。むしろ複雑な香りと甘みの強いコーヒーである場合の方が多いのです。
多くの農産物に共通することとして、原種に近い品種の方が形は悪くても味や香りが良い場合があるのですが、コーヒーもまさにこれに当てはまります。
皆様は山で自生している栗や、ぶどうを食べたことがありますでしょうか?栽培用に改良されていない自生種はとても小粒であったりするのですが、その味わいはものすごく甘かったり、フルーティーであったり、販売用に品種改良されたものとは全く違う美味しさを感じることができます。
モカコーヒーとはまさにそんなコーヒーなんです。
ハラーやマタリも上質なものには欠点豆は少なく、またハンドピックと言って私達コーヒーロースターが丁寧に欠点豆を取り除くことによっても本来のとても上質な香味を楽しんでいただくことができます。
また、今回のコチェレやシダモ地方のように水洗式のフルウォッシュド精製のものは欠点豆の混入率も少なく、とてもきれいな香味となります。
原種に近いモカの持つとても深い味わいを、ぜひ多くの方にお試しいただきたいと思うのであります・・・。

お買いものは・・・、春木屋オンラインショップ「月滴庵」へ!
エチオピア モカ・コチェレ 中煎り 100g460円

2008年01月01日

あけましておめでとうございます!

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皆様、新年あけましておめでとうございます!
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

今年も
★本物の日本茶
★茶匠が目利きしたスペシャルティコーヒー
★おしゃれ茶箱
★インテリアひな人形
を富士の麓から続々とお届けしたいと思っております。
今年も月滴庵にご期待くださいませ!

皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げております。

(写真は先日の初雪の際の富士山の雪化粧姿。手前の塔は当店にも程近い丘に立つ「忠霊塔」、富士山の絶景ポイントとして知られる場所なんです。よく朝のNHKニュースなんかでもここからの富士山の映像が使われることがあるんですよ。)
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2007年12月26日

純金茶

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毎年、年末年始に特別に製茶する金粉入りの「純金茶」が今年も入荷しています。
静岡、菊川の契約農家さんで作られた最高級の深蒸し煎茶にたっぷりと金粉をブレンドしてあります。
お茶にした時に湯のみに注がれたお茶の表面にキラキラと金粉が広がる様はいかにも豪華でお正月にはぴったりです。

お買い物は春木屋「月滴庵」へ
純金茶 100g 1575円
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